トラブル解決術

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ブラジルでのマナーやルールとは?

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今度、サッカーを見るためにサンパウロへの旅行を予定しています。海外旅行は慣れている方ですが、ブラジルは初めてなので、わからないことだらけです。ブラジルではチップは必要なのでしょうか?またお酒やタバコに制限はありますか?せっかくのブラジル旅行でトラブルに合わないためにも、ブラジルでのマナーやルールについて教えてください。

サービス料でもチップが必要なシーンも。喫煙に注意。

■ブラジルのチップ制度について

ブラジルは、サービス料の制度がありますが、ホテルやレストランではチップを払うのが一般的です。

ファストフード店、セルフサービスの店、ポル・キロと呼ばれる量り売りの店で、チップは必要ありませんが、端数が出たときは切り上げて払うとよいでしょう。


ホテルの枕銭は、1人1レアル、2人部屋なら2レアル紙幣を。ポーターには、荷物1個につき2~3レアルを。タクシーでは、荷物の積み下ろしなどに1~2レアル。ランクの高いレストランでは、サービス料が加算されていない場合に、食事代の約10%程度を多めに支払うとよいでしょう。あまり厳密にせず、端数を切り上げるなどして、スマートに渡しましょう。


■サンパウロの公共の場は全面禁煙です

サンパウロ州では、2009年から禁煙令が施行されています。公共の場は、すべて禁煙です。ホテルやレストラン、ショッピングセンターなどでの喫煙はできません。指定された喫煙場所を利用してください。違反したものには、日本円にして最高7万円ほどの罰金が科せられます。


■ブラジルではお酒は18歳から

ブラジルの成年は18歳で、飲酒は18歳から認められています。ブラジルのビールの消費量は、中国、アメリカに次いで多く、一般的なビールをCerveja(セルヴェージャ)、生ビールをChopp(ショッピ)と表記します。缶ビールは日本よりも安く売られています。


また、カサーシャと呼ばれる度数の高い蒸留酒が知られています。サトウキビが原料で、40度ほどのものもあります。このカサーシャをベースに、ライムジュースで割る甘いカクテル・カイピリーニャ Caipirinhaが有名です。サンパウロの寒い冬には、カサーシャをベースに生姜やレモンで煮詰める、温かいお酒・ケンタゥンQuentaoを試してみるとよいでしょう。


※ブラジルには治安が悪いエリアもあります。外務省発表の危険情報をよく確認し、行動には十分に注意をしてください。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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