トラブル解決術

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海外旅行中に不当な請求を求められた時の対処方法とは?

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海外旅行に行った時に、案内をしてくれる旅行会社の方から「タクシーのメーターに気を付けてください。」ということを言われました、実際に、不当な金額、ぼったくりのような被害にあった友人がいるのですが、どのように対処すればいいでしょうか?これはおかしいと思った時は、どうしたらいいのでしょうか?

いわゆる白タクに注意!オプショナルツアーは信頼のおける現地旅行会社を。

外国人旅行者を狙ったぼったくり被害は、どのような国や地域でもみられます。そのほとんどが、いわゆる客引きによるものです。日本語で「安いよ」「どこへいくの?」といった声をかけられたら、立ち止まって対応をせずに、無視するようにしましょう。


■認可タクシーを選びましょう


もっとも被害件数が多いのが、タクシーです。国や地域によっては、タクシーにメーター制がまだ導入されていないところもあります。また無認可タクシー、いわゆる「白タク」が、正規認可タクシーと混在して営業しているケースもあります。そうしたタクシーは、メーターをつけていても、不正に金額が上がるよう改造されていることもあるのです。まずは、認可タクシーを選んで乗車することが重要です。高級クラスのホテル車寄せでは、無認可タクシーを排除、選別して配車させています。タクシーの乗車するときは、最寄りのホテルなどから乗車するようにしましょう。


■「おかしいな」と思ったら


ですが事前の選別知識がない場合、もしも無認可タクシーに乗車してしまったあとに「おかしいな」と気づいたら、目的地を変更して人通りの多い場所や近くの大きなホテルで降ろしてもらうようお願いすることです。夜間やひと気のない場所で、支払う金銭について揉めるようなことは避けることです。なかにはホテルのスタッフが、降車時に現地語で、ドライバーと交渉してくれるケースもあります。


■オプショナルツアーでの被害


オプショナルツアーや現地発着のショートツアーにも、被害に遭う旅行者が後を絶ちません。これらは無許可の現地旅行会社や個人が営業を行っているケースで、客引きなどで集めた旅行者へ対して旅行業務を行い、不当な金額を請求するというものです。安い値段で誘われたのに、いざ帰る段階になってからガソリン代やチップなどの過不足を請求、強要される。もしくは料金は驚くほど安く親切だが、無免許営業であるため、万一の事故のときなどに補償されないといった事態が起きます。


現地のフリーペーパーなどに広告費用を支払って掲載されている業者であれば、おおむね安心です。できれば日本の旅行会社の系列会社や、それ以外で現地で業者を探したい・選びたいときには、日本語フリーペーパーの掲載会社などから選ぶようにしましょう。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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