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子どもだけで留守番をするときの注意点とは?

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2018.04.20 更新2018.04.23

我が家には小学生の子どもがいますが、まだ一人で留守番をさせたことがありません。そろそろ子どもだけで留守番をしてもらいたいと考えているのですが、どのような点に注意すればよいでしょうか。留守番におけるルールの決め方や注意点について教えてください。

事前に留守番のルールを定め、ルールを記載した紙を必要な場所に貼り出しましょう。

子どもがある程度の年齢になると、一人で留守番ができるようになります。しかし犯罪や自然災害などが発生した場合の対応は大人でも難しく、子どもに判断を委ねることはできません。そもそも子どもだけの留守番には「トラブルが発生しないように準備する」「トラブルが発生したときの対応方法を教えておく」といった準備が必須となります。今回はそのような子どもだけの留守番のポイントを紹介します。


留守番中に起こりうる犯罪の内容とは


まずは防犯面についてですが、具体的には子ども自身を狙った犯罪と、居空き(いあき、住人が家にいるのに忍び込んで盗みを働くこと)に対する注意が必要です。


前者の例として、子どもが狙われる割合の高い犯罪に、誘拐や強制わいせつがあります。この多くは登下校中の屋外で生じていますが、自宅で発生するケースも存在し、特に留守番で一人になったときには注意が必要です。


また、在宅中に鍵が開いているドアや窓から侵入する「居空き」にも注意が必要です。窃盗被害だけならばまだしも、鉢合わせした子どもに犯人が危害を加える「居直り強盗」に発展することは絶対に避けなくてはなりません。


●子どもの留守番のルールを作る
こうした犯罪を防ぐためには、留守番のときのルールを細かく決めておく必要があります。玄関から押し入られることを防ぐためには、来客対応のルールが必要です。


それには、まず原則として「保護者の帰宅以外は絶対に玄関を開けさせない」「宅配便なども無視させる」といったことからスタートし、学年が上がるにしたがって「知っている人ならOK」「宅配便ならOK」というように、徐々に対応範囲を広げる方法などが考えられます。


また、電話で子どもの在宅状況を下調べされることを防ぐため、固定電話なども低学年のうちは無視させ、年齢が上がるにしたがって対応を広げるなどのルールを検討してください。


●子どもだけの留守番中に犯罪に遭わないようにするためには
子どもを自宅に残して保護者が外出をする場合の留守番はもちろんのこと、最初から保護者が不在となる(子どもが鍵を開けて帰宅する)場合にも、犯罪者に狙われづらい環境を作っておく必要があります。家自体に行う対策としては、次のようなものが挙げられます。


・防犯カメラ
・窓センサー
・二重ロック


このような防犯対策を、外からわかるように取りつけておきましょう。
子どもとのルール上では次のような対策が有効です。


・家の鍵を外から見える状態(ネックストラップなど)で子どもに持たせない
・ほかの家人が不在でも、子どもの帰宅のときにはあえて「ただいま!」と言わせる
・使っていなくとも複数の部屋の電気をつけっぱなしにさせる


家でできる対策と、子どもとのルールによってできる対策、このような2つの対策によってより犯罪者に狙われにくい環境を作ることが大切です。


子どもの留守番の注意点


●火災の対策
総務省の消防白書によると、建物火災の原因の一つに「火遊び」が挙がっています。いたずらでなくとも、ストーブやコンロによる火災が生じる可能性もあるため、留守番をさせるときには防火対策が必須です。(※)


例としては、「子どもの手が届く場所にマッチやライターを置かない」「ストーブやコンロの使用は禁じて、エアコンや電子レンジの使い方を教えておく」といった対策です。


また万が一、火を出してしまった場合、叱られることを恐れて子どもが自分で消火をしようとすると逃げ遅れる可能性があるため、いち早く避難をして助けを呼ぶことを徹底して教えてください。


●自然災害対策
台風や大雨などの災害が想定されているときの留守番は避けるべきですが、大地震はいつ生じるかわからないため、地震対策が重要です。また、住んでいる地域にあわせた地震対策を子どもと共有をしておきましょう。例えば、自宅が津波による浸水想定域である場合は、高台や津波避難施設などへ避難する方法やルートを必ず教えておきましょう。


このとき、自宅が倒壊したり家具が転倒したりすると、子どもが大ケガをしたり避難が遅れたりする可能性があるため、子どもだけで留守番させる場合には、建物の耐震補強と家具の固定・ガラスの飛散防止・戸棚のロックなどの地震対策を徹底しておく必要があります。


子どもだけで留守番をさせるかどうかの判断方法とは


留守番ができるかどうかは、子どもの年齢や学年ではなく理解力で決定します。上記のようなルールを子どもがすべて実践できるならば留守番は可能ですし、難しければ留守番をさせるべきではありません。ただし、すべてを暗記させる必要はなく、注意点を紙にまとめて見やすい場所に貼り出すということなども有効です。


このとき、保護者がどこへ外出していて、困ったときはどう連絡を取り、いつ帰宅するのかといった流れをよく教え、書き留めることに加えて、例えばインターフォンの前には来客のルールを、台所には火の取り扱いのルールをという具合に、必要な場所に必要な内容のメモを残すと子どもの判断の助けになります。


子どもの成長過程で必要になる留守番。ルールや安全対策を家族で一度話し合って、より安全に留守番ができる環境を整えてあげましょう。


※出典:「平成29年版 消防白書」総務省消防庁
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h29/h29/index.html

(最終確認:2018年3月23日)


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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