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トラブル解決術

家の中で地震が起きた時の対処方法とは?

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2012.10.31 更新2017.03.16

家族で防災についての準備を進めています。もし家の中で地震が起きた時にはどのように対処すればいいのでしょうか?子どもやペットが一緒にいる時の対処方法も教えてください。

まず身の安全を図り、揺れが収まってから火の始末をしましょう

地震に襲われた際には「身の安全」を確保することが第一です。「地震発生時にはまず火を消す」とよく言われますが、これは昔の話です。最近のコンロやストーブは地震の際に自動消火するようになっていますので、むしろ火元から離れるようにしましょう。


■緊急地震速報受信時 揺れの最中

突然大きな揺れに襲われた際には、布団をかぶる、机の下に潜り込む、壁の横で身をかがめるなど、落下物から身を守るようにするのが精一杯です。緊急地震速報を事前に受信できた場合も、火を消すのではなく火元から離れてください。


自宅が倒壊するほどの揺れに襲われている際、屋外に飛び出すことはまず不可能です。かえって落下物に押しつぶされる危険が高まりますから、その場でうずくまって揺れが収まるのを待ちましょう。


小さな子どもがいる場合は、テレビなどの重量物や、タンスなどの転倒物から引き離して抱きかかえてください。そのため日頃から、子どもがよくいる空間に背の高い家具を置くことは避け、リビングのテレビも厳重に固定しておければ安心です。


また地震直後はペットもおびえています。子どもやペットがいる場合は周囲の安全を確保したら、優しく抱きかかえて落ち着かせてあげてください。


■家の外へ避難するタイミング

自宅が築30年より新しい(1981年の6月以降の新耐震基準で設計されている)場合、地震の揺れで建物が倒壊する恐れは低いと言えます。慌てて外に飛び出すとかえって危険ですから、自分と家族のケガの状況などを確認し、周囲の状況を把握するようにしましょう。


一方、自宅が築30年より古い(1981年の6月以前の旧耐震基準で設計されている)場合は、地震の揺れで建物が倒壊するか大きなダメージを負う恐れが高くなります。地震後はできるだけ早く外に出て、余震に備えるようにしましょう。


なお地震対策の基本は「死なない環境作り」です。自宅が倒壊せず家具が転倒しなければ、地震直後に命を落としたり、避難ができない状況に陥る可能性は低くなります。古い住宅の場合は耐震補強工事や家具の固定を行ってください。


■自宅から避難場所へ向かうタイミング

自宅が下記のような場所にある場合は、速やかに避難行動をとるようにしましょう。


・海沿い、河口の川沿い (津波の危険)

・木造住宅の密集地域 (火災の危険)

・崖の裏、山間部 (土砂災害の危険)

・原子力発電所の付近 (原発事故の危険)

・工場や燃料タンクの付近 (爆発的火災の危険)


自宅が上記のような場所から離れており、かつ築30年以内であり大きな損害がない場合は、必ずしも避難所へ行く必要はありません。周囲の状況を確認して、自宅に留まれるようならば余震に注意しながら片付けなどを行いましょう。


特に小さな子どもや介護者がいる場合、避難所での生活はきわめて大変です。またペット同伴では入れない避難所も多くあります。このような家庭の場合は特に、避難所へ行かなくても済むような準備をしておくことが大切です。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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