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外出時の子どもの防犯対策とは?

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2018.04.20 更新2018.04.23

我が家には小学生の子どもがいるのですが、最近ニュースなどで子どもが巻き込まれる事件をよく目にすることもあり、不安を感じています。登下校中や外で遊んでいるときの子どもの防犯対策にはどのようなものがあるのでしょうか?外出時の子どもの防犯対策を教えてください。

家族以外はすべて知らない人であるとして、絶対についていかないように教えましょう。

私たちの周囲では日々さまざまな犯罪が発生していますが、このうち子どもが被害にあう割合が高い犯罪の種類を見てみると、誘拐・強制わいせつ・強姦などが挙げられます。(※1)こうした犯罪から子どもを守るためには、子どもの連れ去りを防ぐための対策が必要です。


子どもの連れ去り犯罪が生じる状況


まず、子どもの連れ去りが生じる状況として、「声かけ事案」の統計データを見てみましょう。声かけ事案が発生した際の子どもの行動を見てみると、約4割が登下校中、さらに約4割が遊んでいる最中か、外出先(塾の行き帰りを含む)からの帰宅途中となっています。半数以上が午後の下校時間帯に集中していることなどから、子どもが一人になる状況が狙われやすくなっています。 (※2)


登下校のとき、子どもが一人にならないように配慮する


前述の状況から、まずは子どもが一人になる状況を減らすことが重要であることがわかります。多くの友達を作り、近所づきあいを深め、多少遠回りでも同級生と登下校ができれば最良です。近所との交流が深まれば、それは地域全体の防犯対策にもつながります。


また交通事故対策をかねて、普段から安全な通学路を歩かせることも重要です。子どもと一緒に通学路を歩いてみて、危険なポイントを現地で教え、人通りが多い道や見通しがよい道を歩かせるようにしましょう。


防犯ブザーを周囲からも見えるところにぶら下げて持ち歩かせる


しかし、常に子どもが友達や地域の人と一緒にいられるとは限りません。子どもが一人になってしまう状況に備え、ランドセル側面のベルトなど、子どもがすぐ触れられる場所に防犯ブザーをぶら下げておき、不審者に対する抑止力としましょう。防犯ブザーを選ぶときのポイントは次のとおりです。


・音が大きいこと目安は85dB(デシベル)以上

・操作しやすいこと簡単操作により、すぐに音が出せるようなもの

・音が止めにくいこと不審者にすぐに止められないもの

・壊れにくいこと故障を防ぐため、丈夫な防水防塵タイプが望ましい

なお、抑止力ではなく「本番」の危機回避に役立てるためには、普段から子どもが防犯ブザーを使えるようにしておく必要があります。防犯ブザーを鳴らしやすい場所につけておく、親が不審者役となり実際に鳴らす練習をしておく、電池のチェックをこまめに(月1回)する、などを実践してください。


家族以外は「知らない人」であると教え込む


防犯ブザーがあっても、子ども自身が不審者についていってしまっては意味がありません。連れ去り犯罪は「顔見知り」が引き起こすこともあるため、「知らない人」以外への注意も必要です。具体的には、「知らない人についていってはダメ」と教えるのではなく、「家族以外にはついていってはダメ」と教えることが重要です。


子どもは、自分の名前を呼ばれたり、家族の名前を出されたりすると、その人を「知っている人」と認識してしまう傾向にありますので、家族以外に何と話しかけられても「知らない人」であるとし、ついていかないように教えます。


「困っている人」を装って不審者が近づいてくるケースもあります。この場合、困っている人に話しかけられたときには「大人の人に聞いてください」と答えるように教え、日ごろからスムーズに受け答えできるように練習しておきましょう。


また、防犯に関する約束ごとを警視庁と東京都教育庁がまとめた標語として、「いかのおすし」という言葉があります。


・「いか」…知らない人について「いか」ない
・「の」…知らない人の車には「の」らない
・「お」…連れていかれそうなときは、「お」おきな声を出す
・「す」…危ないときには、「す」ぐ逃げる
・「し」…何かあったら、すぐ「し」らせる


といった語呂合わせですが、こうした子どもも楽しめる方法で繰り返し教え込むことが重要です。


子どもの安全を守るために普段からできること


子どもが外出するときには、「だれと」「どこで」「何をして」「何時に帰ってくるか」を必ず聞くようにしましょう。また、子どもを捜索するときに必要となる服装や持ちものなど、特徴を把握しておくことが重要です。


さらに、今日どんなことをして遊んだのか、何かヒヤッとしたことがなかったかなど、毎日の会話のなかで、子どもが体験したことを聞き出し、それが危ない行為である場合には回避方法を教えるなど、日常生活のなかで子どもの危機管理能力を高めていくように日々のコミュニケーションを取るとよいでしょう。


なお、子どもの防犯を考えるときには、連れ去りなどの凶悪犯罪に目がいきがちですが、実際の被害者数でいえば「交通事故」の発生件数も多くなっています。そのため防犯と交通安全はセットでの対策が必要です。


自宅から学校、周囲の公園などへのルートを親子で散歩し、「この道は暗いので、危ない人が近づいてくるかもしれないから通らないように」「ここはガードレールがないので、車が突っ込んでくるかもしれないから反対側を歩いて」など、具体的な注意点を指摘しながら歩くことがポイントです。


※1 出典:「平成29年版 警察白書」警察庁
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/index.html (最終確認:2018年3月26日)


※2 出典:「平成19年版 警察白書 トピックスI 子どもを犯罪から守るための取組み」
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h19/index.html (最終確認:2018年3月26日)


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

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