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女性の防犯対策とは?

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2018.04.24 更新2018.04.24

先日、会社からの帰り道でひと気のない路地を歩いていたところ、後ろから足音がずっとついてきて怖い思いをしました。家の近くで違う方向に向かったので問題はなかったのですが、女性が巻き込まれる事件も多いことから、防犯対策をきちんとしたいと思いました。女性が気をつけるべき防犯対策にはどのようなことがあるのでしょうか。

暗い夜道では、常に周囲を警戒して歩くようにしましょう。

警察庁の意識調査によると、女性が「自分が被害に遭うかもしれないと不安を感じている犯罪」としては、「強姦・痴漢などの性犯罪」「盗撮・のぞきなどの性的なプライバシーを侵害する犯罪」「ストーカー行為」をあげる方が多く、この傾向は特に20代女性で突出しています。(※1)


具体的な犯罪の認知件数としては強姦が989件、強制わいせつが6,188件となっています。(※2)
今回は特に発生率の高い強制わいせつを中心に、女性の防犯対策を紹介します。


強制わいせつの多くは、面識のない単独犯が夜に路上で引き起こしている


まず強制わいせつの発生状況を見てみましょう。
被害者の年齢としては、約半数が20代以下、約9割が30代以下と、若い女性が被害の中心になっています。発生時間は22時以降の深夜が多く、場所を見ると道路上や駐車場などの屋外が全体の半数以上を占めています。これにホテルや飲食店、公共交通機関などを加えると全体の約7割が外出時に発生していることが確認できます。


また犯人の99%は単独犯であり、さらに73%が面識のない相手となっています。このような特徴をふまえて、諸々の防犯対策を考えなくてはなりません。(※3)


夜道を歩く場合の防犯対策


面識のない相手からの性犯罪は、襲いやすそうな隙がある女性が狙われる傾向にあります。例えば道を歩く場合、のんびり何かをしながら歩くと隙がある印象を与えてしまいます。人通りが多い明るい場所であればよいですが、ひと気のない暗い住宅街などを歩く場合は注意しましょう。


具体的には歩くテンポを速めにする、スマホを見つめながら歩くのはやめる、イヤホンをつけっぱなしにしない、などの対策が有効です。また毎日同じ時間に同じ場所を歩くことを避けるようにし、日によってルートや時間を変えるのもよいでしょう。


不審者が近づいてきた場合の対応


明らかな不審者が接近してきている場合、周囲に気を配り時々後ろを振り返りながら歩く、防犯ブザーをカバンの外側にぶら下げて傍からよく見えるようにする、すぐに発信できるようにした状態でスマホや携帯電話をにぎり締めておくのも有効です。


不審者が至近距離まで近づいてきたときは、大声を出したり、防犯ブザーを鳴らしたりして助けを求めます。コンビニや交番にすぐ駆け込めるよう、通勤通学のルートを普段から調整しておくのもよいでしょう。


建物内での防犯対策


自宅がマンションの場合は、部屋に入り鍵をかけるまで油断は禁物です。
特にエレベーターは密室になるため、注意が必要です。エレベーターに乗る場合はできるだけ怪しい相手と乗りあわせないように、わざと乗り過ごしてタイミングをずらすなどの対策をしましょう。


途中階で不審者が乗り込んできた場合は、入れ違いに降りましょう。乗りあわせるときは、相手に背中を見せるのは隙につながるため、エレベーターの入口近くで壁を背にして相手を自分の視界から外さないようにしましょう。


自宅前での防犯対策


無事に玄関までたどりついても、家の鍵を開けて扉を開けた瞬間、後方から押し入られて強姦などにいたるケースもあります。まず鍵を開ける前に、周囲にだれもいないことを確認しましょう。ドアを開けたら素早く中に入り、すぐ鍵とチェーンをかけてください。


ここまでしなければならないのか、と思うかもしれませんが、被害に遭ってからでは手遅れです。また、常に周囲を警戒し続ける必要はなく、あくまでも不審者が近くにいる場合の対策となります。必要以上に恐れる必要はありませんが、日ごろから隙を見せないように行動を管理できるとよいでしょう。


災害のときにおける女性の防犯対策


過去の大規模災害のときにも、残念ながら避難所などで女性が被害に遭う犯罪が生じています。災害という大きな動揺のなかでも防犯対策をしておくことが大切です。避難所での具体的な防犯対策としては次のようなものがあげられます。


・単独行動を避ける
・暗闇を避ける
・隙を見せない
・車中泊をするときは確実にロックをする
・夜間にトイレなどへ行く場合はライトを持って、複数人(特に身内の男性と)で移動する


避難して空になっている住宅に空き巣や犯罪者が入り込んでいる場合もあるため、荷物を取りに自宅へ戻る場合も夜間は避けましょう。また、日中であっても家族と一緒に行くなどの対策が必要です。


人通りの多い道を利用し、何かあれば声を出して逃げる


最後にひとつエピソードをご紹介します。愛知県警が性犯罪やつきまといなどの行為を行った経験のある男性90人を対象に調べたところ、ターゲットの女性が逃げた場合は半数以上がすぐあきらめると回答したそうです。(※4)


怖いと足がすくんだり声が出なかったりしますし、道などを尋ねられたりしたら親切に話を聞いてあげる女性も多いと思いますが、夜道や避難所、人の少ない場所などでは一瞬の躊躇により取り返しのつかないことになる可能性があります。外出先では周囲をよく見て、シチュエーションに即した行動を心がけましょう。


※1 「平成25年版 警察白書」警察庁
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h25/index.html (最終確認:2018年3月26日)


※2 「平成29年版 警察白書」警察庁
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h29/index.html (最終確認:2018年3月26日)


※3 「平成27年版 犯罪白書」法務省
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/mokuji.html (最終確認:2018年3月26日)


※4 「声かけ・つきまとい事案等の情報件数、分析結果」愛知県警察
https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/shijo/h24hassei.html (最終確認:2018年3月26日)


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

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