トラブル解決術

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機内で赤ちゃんにミルクをあげる方法とは?

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秋に海外赴任中の主人に会うため、生後6カ月の赤ちゃんを連れてシアトルまで行きます。9時間近く大人しくしてくれるかドキドキしますが、その他にもいろいろと心配な点があります。たとえば、ミルクを機内であげるにはどうしたらいいのでしょうか?お湯を水筒に入れていったら、やはり手荷物検査で引っ掛かってしまうのでしょうか?

粉ミルクとカラの哺乳瓶を持参。機内では湯冷ましがもらえます

幼い赤ちゃんを連れての国際線ロングフライトも、航空会社の客室乗務員が気配りを欠かさないので安心です。まず予約時、バシネット(壁掛けのゆりかご)が利用できる座席をおさえてもらうよう、早めにリクエストをあげましょう。バシネットは2歳未満で、かつ体重が10キロ以下のお子さんであれば使用可能です。


心配なのは、ご質問にありましたミルクのこと、そしてオムツ替えでしょう。100ミリリットルを超す液体物の機内持ち込みは原則禁止ですが、乳児をお連れでしたら、事前申告で持ち込みが可能です。出国前の手荷物検査場で、係の人に声をかけてください。


機上であれば、サービスでミルク用のお湯をもらうことができます。客室乗務員に粉ミルクと哺乳瓶を渡せば、お湯をさして、ちょうどよい温かさにして席まで運んでくれるのが一般的。わざわざ水筒を持参する必要はありません。粉ミルクは一回分の容量を、小分け容器に入れるなどして準備をしておくとよいでしょう。


なかには紙オムツの予備を搭載する航空会社もありますが、慣れない仕様でかぶれたり、洩れたりするといけません。機内や移動で必要な数だけ、使い慣れた紙オムツ類を手荷物にまとめておきます。使用オムツの廃棄などで不安であれば、客室乗務員に尋ねるようにします。小さいお子さん連れの旅客は、優先搭乗が可能です。早めに機内へと誘導してもらい、いざというとき必要なものを、すぐに取り出せるようにマザーズバッグにひとまとめにしておくと便利です。


離陸時や着陸時、小さなお子さんは気圧の影響から大泣きするケースも。できれば搭乗前のお昼寝などを極力、控えて、うまいタイミングで寝てもらえるように仕向けることが大切です。そうでないと、親のほうが時差ボケなどでまいってしまいます。機内の温度が原因で、ぐずることもあるでしょう。着脱しやすい前開きの服や、上下がわかれるセパレートタイプのベビー服を着せるようにします。


トイレなどで離席するときは、客室乗務員にことわってから席を離れるようにします。小さなお子様連れであっても、快適な空の旅ができるよう、客室乗務員はさまざまなシーンでの訓練を行っているので、積極的に声をかけるようにするとよいでしょう。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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