トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

海外旅行で気を付けることは?危険な場所とは?

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夏休みに初めての海外旅行を計画しています。日本と違い危ない場所があると聞いたのですが、どういうところに気を付ければいいでしょうか?危険な場所や近づかない方が無難な場所などありましたら、教えてください。

昼間でも危険なエリアはガイドブックにも情報が。夜の一人歩きに注意。

どのような街、都市にも、危険なエリアは存在します。なかでも観光客が立ち入るべきでない治安の悪い地域へは、興味本位で、絶対近づかないようにしましょう。こうした注意は、昼夜問いません。「昼間だから安心」と思って近づくと、おもわぬトラブルに見舞われることがあります。

海外では通りを一本隔てただけで、治安が悪くなることはよくあります。道に迷い、迷い込んだ先が危険なエリアということも茶飯事です。特に夜の外出時には気をつけましょう。夜の一人歩きは、女性に限らず男性も注意を払うことです。


では、どのようなエリアが危険なのか。ガイドブックにも「できるだけ一人では立ち入らない」などの危険エリア情報が掲載されています。そうした情報(通りの名前やタウン名)は、事前に頭のなかに入れておくとよいでしょう。治安の悪さやその程度は国や地域によって若干の違いはありますが、危険エリアは実際に、過去に事件が起きた場所をさしています。ツアー参加時の自由行動では、ツアーのガイドに予め情報を聞いておくのも一手。現地在住の友人に同行してもらうなど、未然の防止に努めます。


万一、周りを取り囲まれるなど恐喝まがいな状況に陥ったら、激しく抵抗するよりも、手持ちの金品を差し出してホテルに戻りたいと伝えることです。そのためにも、パスポートなど貴重品は持ち歩かず客室内のセーフティーボックスに保管し、普段から大金は持ち歩かず、その日の小遣い分程度を財布のなかに入れて所持する癖をつけておきましょう。いくらかの現金を差し出すことで相手が納得することも多々、あるからです。むやみに大声を出したり、激しく抵抗すると、命まで奪われかねません。

タクシーの利用も要注意です。政府認可の観光客を乗せる国際タクシーには、マークが貼られるなど識別できるしくみです。暗闇を違う方向へと進むことのないよう、呼び込みタクシー(いわゆる白タク)の誘いに乗らないよう気をつけます。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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