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トラブル解決術

地下鉄で地震が起きた時の対処方法とは?

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2012.10.31 更新2017.03.16

私は毎日地下鉄で通勤をしているのですが、もし地下鉄に乗車中に地震が起きた場合はどのように対処すればいいのでしょうか?ホームにいた場合も合わせて教えてください。

地下は地上より安全、すぐに地上へ上がらず状況確認をしましょう

地下鉄で地震に見舞われた場合、乗車中であれば駅を目指し、駅にいれば地上へ向かいますが、目の前で火災や水没が発生していない限り、地上より地下の方が安全です。まずは周囲の状況を確認して、パニックに巻き込まれないようにしましょう。


また通勤、通学で地下鉄を利用している場合、万が一に備えて「懐中電灯と予備の乾電池」「地下鉄路線図と周囲の地図」などを常備するようにしましょう。


■駅にいる際に地震に襲われた場合

(※トンネルを歩いて車両から駅までたどり着けた場合)


地下鉄駅のホームや駅構内で地震に襲われた際には、慌てず騒がず、まず周囲の状況を確認してください。目の前で火災が発生していたり、すでに足下まで浸水しているという状況でない限り、慌てて地上に飛び出すよりも地下にとどまった方が安全です。


地震直後の地下鉄駅は、落下物から身を守るために地上から地下へ降りてくる集団と、とにかく地下から地上へ上がろうとする集団が交錯し、大混乱となる可能性があります。狭い階段で身動きがとれなくなることは、命の危険にもつながります。


地震に襲われた直後、周囲の状況が明らかになるまではその場から動かず、自分自身のケガの状況を確認しながら、非常用電源により駅の明かりが点灯するのを待ちましょう。駅員の避難指示が始まればパニックも落ち着きますから、その段階で地上を目指してください。


■乗車中に地震に襲われた場合

乗車中に地震に襲われた場合、車両の急停車と停電により周囲が混乱するかもしれませんが、とにかく落ち着くことが最優先です。車両に積んである非常用バッテリーで照明が点灯するまで、ケガの状況を確認しながら周囲の状況を確認してください。


地下鉄のトンネルは頑丈ですから、車両もろとも生き埋めになることは考えづらいです。また日本の鉄道車両は不燃処理が施されていますので、停車直後に火災が発生する可能性も低いでしょう。前述の通り、慌てず騒がずパニックになることを避けて冷静になりましょう。


地下鉄で恐ろしいのは水没の危険です。集中豪雨で地下鉄が水没した事例もありますから、遅かれ早かれ駅を目指す必要があります。駅員の指示があればそれに従いますが、なければ自力で行動します。この場合は勾配の上に当たる側へ向かうか、路線図をみてできるだけ海や河川から遠い方の駅を目指しましょう。


なお地下鉄の中には、電気を架線ではなく、地上に設置された3本目のレールから得ている路線があります。これには高圧電流が流れており大変危険ですから、線路上を避難する場合は線路に触れないように、中央をゆっくり歩くようにしましょう。車内から線路へ降りる際も、横のドアではなく、運転席の前面から脱出します。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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