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1尾魚の上手な保存方法とは?

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今朝、スーパーの特売で1尾魚をたくさん購入しましたが、食べきれません。1尾魚はそのまま冷凍できますか?おいしく食べきるための保存は、どのようにすればいいのか教えてください。

1尾魚は内臓から傷むので、必ず取り除いてから保存しましょう

1尾魚は購入したその日に使うのがベストですが、すぐに調理する予定がなければ、新鮮なうちに下処理をすることで保存性が高まります。下記の保存方法を守っておいしくいただきましょう。


●新鮮な1尾魚を購入しましょう

1尾魚をおいしく保存するには、新鮮なものを購入すること。そのためには、鮮度を見極めるコツを知っておくことが大切です。目が澄んでいて色つやがよく、身体全体にハリがあるものを選びましょう。1尾魚は内臓から傷むので、購入したらすぐに内臓やえらを取り除きます。頭も料理に不要であれば、落としておきましょう。保存期間が延びるだけでなく、調理の手間も省けます。


●1尾ずつ保存する時は

頭と内臓を取り除き、流水でよく洗ってから、水気をしっかりと拭きとりましょう。その際、表面だけでなく、お腹の中も丁寧に拭いてください。1尾ずつラップで包み、ポリ袋や保存用袋に入れてチルド室で保存しましょう。冷蔵なら約2日。冷凍なら1か月程保存可能です。


●調理してから保存する時は

調理してから保存しておくと、時短調理が可能になります。あじなどは三枚におろしてから、いわしは手開きやすり身にしてから保存しておけば、調理時間もぐっと短縮できます。


また、内臓を取って塩焼きや食べやすく切ってからかば焼きにして保存しておけば、解凍後すぐにいただけますし、焼いた身をほぐして保存しておけば、混ぜご飯などに加えるだけなので手軽に使えます。どれも冷凍なら約1か月保存が可能です。


●味をつけて保存する時は

煮魚や照り焼きなど、内臓を取った身魚に味をつけてから冷凍しておくと、酸化を防ぎ、保存期間も長くなります。パックから取り出したら塩少々を振ってしばらくおき、水分が出てきたらキッチンペーパーで拭きとりましょう。味をつけるまえに余分な水分を出しておくことで、よりおいしく保存できます。


そして、調味液と一緒に保存容器や保存袋に入れましょう。どんな切り身の魚にも応用できる保存方法です。下ごしらえがしてあるので、いただく際の調理の手間も少なくなります。冷蔵なら約5日。冷凍なら1か月程保存可能です。


●干物にして保存する時は

内臓とえらを取って開いた魚は、洗って水気をしっかりと拭いたら塩水や醤油ダレに漬けます。水気をよく切り、脱水シートに挟んで冷蔵庫へ。一晩で干物の完成です。できた干物は1尾ずつラップで包み冷凍用保存袋に入れて冷凍することもできます。熱したグリルで焼くだけなので、忙しい朝にあると便利なおかずです。


料理研究家・ラク家事アドバイザー 島本 美由紀

筆者の写真

食材保存の基本やアイデアと共に、おいしく食べるコツをお伝えします。

テレビや雑誌を中心に、手軽に誰でも簡単に作れる料理レシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動しています。暮らしのなかで抱える保存の悩みについて、アイデアと一緒にみなさんにご紹介していきたいと思います。

【URL】 島本美由紀オフィシャルサイト http://shimamotomiyuki.com/
【メディア】 「オレンジページ」(オレンジページ)、「ESSE」(扶桑社)、「女性セブン」(小学館)、日本経済新聞、「めざましテレビ」(フジテレビ)、「あさいち」(NHK)、「モーニングバード」(テレビ朝日)、「七色日和」(テレビ東京)などの出演など多数。
【著書】 「時間とお金が10倍になる!冷蔵庫お片づけ」(講談社)、「冷蔵庫スーパー片づけ術」(双葉社)、「ためず、忘れず、使い切る!『ストック食品』管理術」(亜紀書房)など、著書や監修本は25冊を超える。

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