アボカドの食べごろ、保存方法とは？

アボカドの茶色く変色した部分も食べられますが、筋っぽさを感じるかもしれません。アボカドはヘタの部分から熟します。ヘタが熟し皮との間に隙間ができてしまうとそこから空気が入り、アボカドの果肉に含まれるポリフェノール類が反応し茶色の斑点や筋のようなものが出てきてしまいます。

ただこの茶色斑点や筋は空気に触れることだけが原因ではなく、収穫後の追熟がうまくいかなかったり熟しすぎた時にもあらわれます。アボカドの茶色の筋は種子に水分や栄養を送るための維管束という組織であり、生成された茶色はメラニンですので人の身体に害を与えるものではありません。

そのため茶色く変色したアボカドも食べることはできますが、筋っぽさを感じたり見た目も悪くなってしまいますので、ぜひ良品を選び、ベストな食べごろを見極めましょう。アボカドの皮の色が深緑と黒の間になり、にぎると少し弾力がありやわらかいかなという頃が食べごろです。

■美味しいアボカドの選び方

・ヘタと皮の間に隙間がない

・皮にハリとツヤがあり部分的なしわがない

・皮の色が深緑と黒の間

■アボカドの正しい保存法

・14度～20度位の室温で保存

・すぐに食べたい場合はリンゴやバナナと一緒にポリ袋に入れる

・何日か保存したい場合はポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存

世界一栄養価の高い果物とギネスブックに登録されているアボカド。若返りのビタミンA、C、Eもたっぷり含まれています。油脂類ですので食べ過ぎはエネルギーの摂り過ぎになってしまいますが、アボカドの脂肪分のうち約70％はオレイン酸、オレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすという注目の成分でもあります。ぜひアボカドを週に何回か食卓に登場させてみてはいかがでしょうか。

もし皮を剥いてみて固そうであれば、フライパンにバターを少々熱しアボカドを両面焼くとまろやかにいただくことができます。アボカドは加熱するとやわらかくなるのでグラタンやフライにするのもお勧めです。熟しすぎて柔らかくなってしまったアボカドはディップやソース、たまごサラダ等に混ぜるとよいでしょう。