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トラブル解決術

食前・食間・食後、薬の正しい飲み方とは?

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2016.03.25 更新2017.03.16

薬を飲む時いつも疑問に思うのですが、食前・食間・食後の正しいタイミングっていつなのでしょうか。食前や食後はなんとなく分かるのですが、食間はいつですか?薬の正しい飲み方について教えてください。

食前・食後は食事の前後30分を目安に!食事中に飲むのが食間ではありません。

■薬の用法・容量とは?

薬をもらって帰ってくると、用法・用量というものが必ず明記されています。この用法・用量とは、薬を「いつ頃」に「何錠」飲めば良いのかということが記されています。その中で、当然のように書いてあって、よく考えると少し疑問に思うのが「食前・食間・食後」という記述ではないでしょうか。


多くの方は正しく理解されているのですが、中には誤った理解をされているケースもありますので、この機会に「食前・食間・食後」について、きちんと理解しておきましょう。


■食前とは?

まず、食前という用法です。これは、食事の前ということですが、箸を持ち、さぁ食べるぞ!という時ではありません。おおむね食事をする30分から15分ぐらい前のことを指します。


31分は?とか14分は?というほど厳密ではないのですが、おおむね半時間ぐらい前の空腹時に飲みましょうということです。ちなみに、さぁ、これから食事!という食事の直前に飲む薬もあり、その場合は「食直前」と記載されていることが多いです。(糖尿病の薬などにあります)


■食後とは?

次に、食後という用法はどうでしょうか?これも文字通り読めば、食事の後ということですが、食後すぐに飲みましょう!というものではありません。食事が終わって、食べたものがちょっと落ち着いたころに飲みましょうというものです。


遅くても食事が終わってから30分以内ぐらいを指すことが多いようです。ほとんどの薬は、食後に飲むことが多いですが、それは胃の中に何かが入っている状態の方が胃の粘膜障害などの副作用が出づらいということが理由とされています。


■食間とは?

そして、多くの方が悩むのが食間です。笑い話ですが、肛門から挿入して使用する坐薬という薬を座って飲む薬かと思って飲んでいた…という嘘か本当か迷うような話もありましたが、食間も食事中にモグモグと食べている途中に薬を飲んで、ご飯を食べて…というものではありません。


薬の用法でいう食間とは、食事と食事の間ということになります。基本的には、午前10時頃、午後3時頃、午後10時頃といった感じになると思いますが、薬の成分によっては胃の中の食事などの影響を受けやすいものもありますので、そういったものは食事の影響を受けない時を見計らって飲みましょう。


■食事を取らなかった時の薬の飲み方とは?

また、良くあるのが「朝食後と書いてありますが、私は朝ご飯を食べないので薬を飲みませんでした」というものです。薬は医師の指示通りに決められた頻度で決められた量を服用することが大切で、これが守られていなければ、医師は次の診察の時に困ってしまいます。


食事を取らなかった時の食後薬は、基本的にはいつもの時間通りに飲んでいただくことが必要です。ただ、糖尿病薬の中には食事をとらなかったときには飲むことを控えた方が良いものもあるので、きちんと確認をしましょう。


最近では医師からの薬を薬局で受け取る方も多いと思います。処方した医師だけではなく、調剤を担当した薬剤師にもよく相談するのが良いでしょう。


医師・医学博士 狭間 研至

健康的な生活を維持するために大切なことをお伝えします。

外科医として医療の現場で診療を行うとともに薬局運営も行う中で、病気予防の必要性を痛感しています。健康維持のために、日頃からできることや健康診断・検診の必要性をお伝えしていきます。

【URL】 http://www.pharmedico.com/index.html
【資格】 医師・医学博士
【執筆】 「薬局マネジメント3.0」(評言社)、「薬局が変われば地域医療が変わる」(じほう)、「薬剤師のためのバイタルサイン」(南山堂)、「薬局3.0」(薬事日報社)、「外科医 薬局に帰る」(薬局新聞社)、「がんにならないのは、どっち」(リンダパブリッシャーズ) など多数

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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