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ローンとは?ローンの種類、手続き方法とは?

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この春、社会人となり、車の購入を検討しています。今の貯金では足りないので、ローンを組もうかと考えていますが、ローンについての知識がありません。ローンにはどのような種類があるのでしょうか?またローンを組むにはどのような手続きが必要なのでしょうか?ローンについて教えてください。

目的別ローンとカードローン、利用に応じて使い分けを。

ローンという意味は、「loan:貸す」ということで、多くはお金を貸す、借りるという意味で使われています。私たちは大きな買い物をする時や高額なお金が必要にもかかわらず手元の資金では足りない時にローンを組んでお金を借りています。


●目的別ローンは住宅、マイカー、教育など

ローンには大きくわけて、利用目的が決まっているローンと利用目的を問わないローンがあります。利用目的が決まっている目的別ローンには、住宅ローン、マイカーローン、リフォームローンがあります。また、引越しやブライダル、結婚、家具家電、葬儀葬祭、運転免許取得など特定のものに使えるローンもあります(多目的ローンと呼ばれることが多い)。


これらの利用目的が決まっているローンは、利用ごとに審査を受けなくてはいけません。利用する見積書や契約書などを提示し、その目的に使うお金だということを証明します。もちろん、収入や他の借入などの状況も審査の対象となります。


●目的を問わないローンは「カードローン」

一方、利用目的が問われないローンもあります。カードローンはその代表的なもの。キャッシュカードと同じようなローンカードを利用します。契約時に利用限度額を決めておくと、その金額の範囲内であれば何度でも借りることができます。ATMでカードを使ってお金を借りることができますが、銀行のキャッシュカードのような感覚で利用できてしまうので注意をしましょう。利用目的が決まっているローンよりは金利は高めになっています。


●手続きの流れ:仮審査→結果受取→正式審査→契約→借入

ローンが実施されている金融機関ですが、主に目的別ローンは銀行など、カードローンは銀行や消費者金融となります。また、マイカーローンは車のディーラーがローンを実施している場合もあります。ローンの利用が決まったら、金利などの条件を調べて利用するローンを選びましょう。


申込み手順としては、まずは仮審査を申込みます。本人確認資料(免許書など)、収入を証明する書類、目的別ローンであればお金の使い道が確認できる書類(見積書など)などが必要になります。仮審査が通れば本審査にすすみ、契約の運びとなります。金融機関によってはこれらの手続きが全てインターネット上でできるところもあります(必要書類は郵送)。


●ローン=借金という意識は忘れずに

住宅ローンやマイカーローンのように、数百万、数千万円とお金を借りる場合は、0,1%の金利差にも注意をしたいものです。少しの金利差でも返済額は大きく変わることもあります。金利には敏感になって借入先を探しましょう。


ローンは借りているお金だということは忘れないようにしましょう。特に、カードローンはATMから手軽に引き出せるので、借りているお金という意識が薄れてしまいます。ただ、休日に銀行のキャッシュカードの引き出しで手数料をとられるよりは、カードローンの利用するほうが手数料は安くすむという例もありますので、利用時に確認するのが大切です。


ローンは使い方を間違えなければ便利なものですし、家計的にも大変助かるものです。常に返済計画をたてながら上手に利用するようにしましょう。


ファイナンシャルプランナー 福一 由紀

筆者の写真

今後必要になるお金とその準備の方法についてご紹介します。

ライフイベントごとに必要になるお金の実態を把握し、その準備を万全にする方法をご紹介します。また支払いに欠かすことのできないクレジットカードの仕組みや利用方法をお伝えします。お得で便利なお金の支払い方法を考えていきましょう。

【URL】 マネーラボ関西 http://www.money-lab.jp/
【メディア】 「MORE」(集英社)「an・an」(マガジンハウス)「女性セブン」(小学館)、毎日新聞、読売新聞、神戸新聞、「ぐるっと関西おひるまえ」(NHK大阪)出演など多数。

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