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ブラジル(サンパウロ)への入国方法とは?

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友人とサンパウロ入国からのブラジル旅行を計画しています。これまで海外旅行は何度か行ったことはありますが、ここまでの長距離旅行は初めてのため、少し不安です。ブラジルへの入国方法について教えてください。

どこを経由するかにもよりますので、注意が必要です。

ブラジル・サンパウロ市の北東に位置するグアルーリョス空港を、サンパウロ国際空港(GRU)と呼んでいます。サンパウロ国際空港は、ターミナル1とターミナル2に分かれており、それぞれ歩いて15分ほどの距離、端から端まで約40分の広さです。


国際線でサンパウロに到着した旅客は、ここで入国審査をうけます。サンパウロで国内線に乗り継いでブラジルの地方都市へ向かう場合、税関、入国審査を通過して、手荷物をいったん受け取り、1階のチェックインカウンターで再度、手荷物を預けることになります。国際線から国際線へ乗り継ぐ場合は、入国審査は不要です。ターミナル間の移動に、保安検査があります。


■ブラジルへの入国手続きとは

機内で、ブラジル出入国カード・税関申告書が配られますので、航空会社職員から必ず受け取り、事前に記入しておきましょう。またアメリカを経由してブラジルに入国する場合は、アメリカの査証免除および到着・出発記録が求められます。


ブラジルの出入国カードは、ローマ字で記入します。入国審査のときに、出国カードを返還されるので、滞在中、紛失しないように留意します。また、入国審査のとき、パスポートに入国スタンプを確かに押されたことを確認しましょう。


なお、ブラジル出入国カード・税関申告書(CARTAO DE ENTRADA/SAIDA)は、ブラジル連邦警察ホームページより事前ダウンロードが可能です(ポルトガル語)。記入にはパソコン入力、ないしはプリントアウトして手書きするようにします。予め用意をしておくと安心です。大文字ブロック体で記入します。


■税関申告や現地通貨の両替について

入国審査のあと税関を通ります。身の回りの物品は、500米ドル相当分を持ち込むことができます。サンパウロ国際空港には、出口ゲートより手前に免税店があります。酒類などが購入できますが、国内線に乗り継ぐ場合は機内に液体物を持ち込めないので、注意しましょう。


ブラジルは現金の持ち込み制限はありませんが、現金や小切手等で1万ブラジル・レアル以上を持ち込む場合は、申告が必要です。


また、出国の時、1万米ドル相当額以上の現金を、国外へ持ち出すことができません。出国するときに、手元に残った現地通貨(ブラジル・レアル)を米ドルなどの外貨に再両替するときには、両替したとき受け取った両替証明書(計算書)が必要です。捨てずに、持っておきましょう。


■ブラジル国内線について

代表的な都市への乗り継ぎ方法は以下の通りです。


・リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(GIG)とサンパウロ・グアルーリョス国際空港(GRU)間は、TAM航空、ゴル航空、アビアンカ・ブラジルが就航しており、空路1時間強の距離です。


・首都ブラジリアのブラジリア国際空港(BSB)とサンパウロ間は、TAM航空、アズール・ブラジル航空、ゴル航空、アビアンカ・ブラジルで結ばれ、空路約1時間45分です。


・レシフェ(Recife)へは、グアララペス国際空港が最寄りで、サンパウロやリオデジャネイロなどと国内線で結ばれています。


・ナタール(Natal)へは、2014年5月に開港した新空港サンゴンサーロ・ド・アマランテ新国際空港を利用します。サンパウロやリオデジャネイロなどと国内線で結ばれています。


・クイアバ(Cuiabá)には、マレシャウ・ロンドン空港があり、サンパウロなどから国内線で入ります。


各都市間の国内線の所要時間は、サンパウロ・クイアバ間が約2時間、サンパウロ・ナタール間が3時間強、サンパウロ・レシフェ間が約3時間半、レシフェ・ナタール間が約1時間。ちなみにナタールとクイアバは直行便がないので、ブラジリアを経由して約6時間かかります。


※ブラジルには治安が悪いエリアもあります。外務省発表の危険情報をよく確認し、行動には十分に注意をしてください。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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