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機内に持ち込み禁止なものとは?

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夏休みにヨーロッパへ旅行に行く予定なのですが、フライト時間が長いので本をたくさん機内に持ち込もうと考えています。しかし、航空会社では機内に持ち込める物に制限があると聞きました。一般的にはどのような制限があるのでしょうか?

機内持ち込み手荷物には大きさや個数に決まりがあります。液体物にも制限が!

航空会社に預けるスーツケースなどの受託手荷物のほか、機内に手荷物を持ち込むことができます。その機内持ち込み手荷物には、大きさや個数に決まりがあります。航空会社によって、また路線によって若干ルールが異なります。事前に、利用する航空会社のホームページなどで確認しておくとよいでしょう。


■持ち込み可能な手荷物の大きさとは


基本的には身の回り品に限られます。小さいサイズのハンドバッグ等のほかに、キャビン内の収納棚、または前の座席の下に収納できるもので3辺の和が115cm以内のものが1個までと定められています。縦・横・幅の長さや重さにも決まりがあり、各辺が55cm×40cm×23~25cm以内(ハンドルや車輪も含む)で、重さは10kg以下が目安です。ですから本を大量に持ち込むと、重量オーバーになりかねません。せいぜい1~2冊にとどめるようにしましょう。なお、乗り継ぐ国内線など座席が100席以下の中小型機に搭乗する場合は、3辺の和が100cm以内であるのが通例です。


■機内持ち込み禁止品とは


機内持ち込みのハンドバッグや機内持ち込み手荷物の中身ですが、刃物類(ハサミや爪切り、カッターなど)は大小問わず持ち込み禁止です。また爆発の恐れがあるもの、スプレー缶(ヘアスプレー)やマッチ、ライター、花火なども持ち込み禁止です。さらには液体物にも制限があります。あらゆる液体物(化粧水やコンタクトレンズ用液、マニキュアなど)は一つ100ml以下のボトルに詰め替えます。これらを、容量1リットル以下の透明なプラスチック製の袋1個にまとめて、保安検査官に見せなくてはなりません。ただしベビーミルクやベビーフードは、その限りではありません。


■機内にあると便利なもの


また、出入国手続きをしたあと空港内の免税店で購入した化粧品や香水、酒類などは、液体物ですが持ち込むことができます。機内持ち込みのハンドバッグや鞄のなかには、貴重品のほかには壊れやすいもの、例えばパソコンやカメラ、眼鏡やサングラス、化粧道具など機内で必要なものを詰めるようにします。スリッパやアイマスク、簡易枕など、機内でリラクゼーションするための小物類、肌寒いときに羽織るカーディガンやショール等を用意するとよいでしょう。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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