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子どもの飛行機代は大人の何%?飛行機代の節約方法とは?

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今度の連休に家族で旅行に行く予定です。子どもの場合、飛行機代が無料になると聞いたことがあるのですが本当でしょうか?子どもの飛行機代について教えてください。また、飛行機代の上手な節約方法があれば合わせて教えてください。

幼児と小児、国内線と国際線、一般と格安で運賃体系が違います。

3歳未満の幼児はお膝の上に乗せれば無料と思っている人はいませんか?今は割引チケットや格安航空会社(以下LCC)もあり、さまざまな運賃体系があります。せっかく安い航空券を手に入れたのに子どもの運賃が割引にならなかった!という失敗がないように、子どもの飛行機代について整理しておきましょう。


■子どもの飛行機代は幼児と小児で分かれます

飛行機代は幼児料金と小児料金に区別されます。

国内線は生後8日以上から3歳未満は幼児、3歳以上12歳未満は小児です。国際線は生後8日から2歳未満が幼児、2歳以上12歳未満が小児となります。生後7日までの赤ちゃんは飛行機には乗れません。また、LCC各社は幼児と小児の区別がなく2歳以上は大人と同じ運賃となります。


■国内線と国際線の違い

国内線と国際線では運賃体系も違います。


国内線の場合、大人1人に幼児1人なら席をとらず膝の上にお座りさせると無料です。大人1人で幼児2人となると幼児1人分は座席をとることが必要になり、小児運賃がかかります。小児運賃は大人普通運賃の約50%割引です。


国際線では2歳未満の幼児一人なら座席をとらなくても膝の上に乗せることができますが、大人運賃の10%の幼児運賃がかかります。また1人の大人に幼児2人の場合、1人分の座席を取らなくてはなりません。座席を利用する場合は大人運賃の75%の幼児運賃がかかります。


■LCCは幼児の区分がないので注意

一般の航空会社の場合、幼児と小児の区分で運賃が分かれますが、LCCの場合は小児の区分がありません。国内線、国際線とも2歳以上は大人運賃となります。2歳以上12歳未満のお子さんがいる場合は、小児割引がある一般航空会社とLCCで家族分の運賃の総額を出し、比べてから購入しましょう。


■燃油サーチャージは幼児でもかかる?

国際線の場合、飛行機の燃料代を別建てで支払うのが燃油サーチャージです。2歳以上の小児は基本的には大人と同じ燃油サーチャージがかかる場合が多いようです。座席を利用しないと無料となる場合があるようですが、航空会社によって異なるので必ず確認しましょう。


■子連れ旅行で飛行機代を節約するには?

国内線では早期購入するほど割引率が大きくなる割引チケットがあります。国内航空会社では75日前までに予約すると最大で7割引きになるチケットもあります。28日前までに予約でも50%程度の割引は当たり前なので、日程が決まったらすぐ予約するのが飛行機代節約のカギです。


最大5か月前から予約ができ、75日前購入以外は、搭乗日の2か月前の2日後まで予約の変更が可能です。

早期購入割引を利用すると、小児料金も割引された料金の50%になりますので、安い運賃で快適な旅行が可能になりますね。


しかし、割引率が高いチケットほど、早い時点からキャンセル料がかかります。特に子連れでお子さんが小さい場合、急な病気などで突然行けなくなることもあるので、割引が少なくてもキャンセルしやすいチケットを選ぶという考え方もあります。


また、小児を2人、3人と連れていくと小児料金が設定されていないLCCのほうが一般航空会社より総額で高くなる場合があります。LCCだから安いと思い込むのではなくちゃんと比較して選ぶとよいでしょう。


ファイナンシャルプランナー 有田 美津子

筆者の写真

暮らしや子育てにかかわるお金の疑問を分かりやすく解説します。

人生の一大イベントである住宅購入や子育てに関わるお金の知識はなかなか理解しにくいものですね。でもご安心ください。わかりにくい暮らしに関わるお金の疑問やお悩みを、2人の子供の子育てに奮闘しつつ、2回の住宅購入を経験してきた私自身の生活体験をもとに、わかりやすく解説いたします。

【URL】 http://www.fparita.com/
【経歴】 大学卒業後、地方銀行にて企業・個人向け融資を担当。結婚・出産を契機に7年間専業主婦として子育てに奮闘。その間にマンション購入、一戸建てへの買い替えを経験する。その後大手住宅販売会社、大手損保会社、メガバンクの住宅ローン窓口勤務を経たのち、FPの資格を取得して独立。子育て世代&シニア世代を応援する執筆やセミナーを積極的に行っている。
【著書】 「トクする住宅ローンはこう借りる」(自由国民社)、Webコラム「保険ジャーナル」、「ItMama」など執筆・監修多数

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