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トラブル解決術

スキー場で遭難した時の対処方法とは?

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2012.03.15 更新2017.03.16

今度の冬休みにスキー旅行の予定を立てています。初めて本格的なスキー場に行くのですが、スキー場では遭難するのは稀なケースなのでしょうか?結構広いスキー場に行くので、みんなとはぐれてしまわないか心配です。もし、遭難した場合はどのような対処をすればよいのでしょうか?

「立ち入り禁止区域」には絶対に入らないようにしましょう。

スキー場のコース内を滑っていて遭難するケースは稀だと思います。しかし、悪天候などで視界が悪くなり、コース内を滑っていると思いこんでいるうちに遭難しているケースは起こっています。遭難がいかに恐ろしいかをお伝えするために私の経験をご紹介します。

私が最初に遭難しかけたのはフランスのスキー場でした。ワールドカップのために訪れたスキー場で、ハーフパイプでの練習を終え、少しだけパウダースノーを滑りたいという欲求もあり、気づくとコース外へ入って行ってしまいました。誰かが滑ったラインをたどれば大丈夫とどんどん進んでいくと、不思議なことにラインが1つもなくなってしまい、ふと転倒したその先は、横100m高さ10mの崖でした!足は震え横に移動するさえできず、恐る恐るバインディングを外し、崖の切れ目を見つけて、何とか滑り降りました。遠くに町の光が見えるものの、コースは見えません。慎重に山を下っていくと、幸運にもコースに出ることができました。すでに暗くなりかけていたので、あの時もしも崖から滑落しケガをして動けなくなっていたらと思うと今でもぞっとします。


私の経験はゲレンデ内であったので、ケガなどをして動けなくなったとしても、救助を知らせやすい場所であるかもしれません。しかし、もしこれがスキー場の端であったら、大事故に繋がっていたかもしれません。

日本では入ってはいけない場所に“立ち入り禁止区域”という標識としっかりした網が張ってあることが多いです。海外では“ここからはパトロールが来ない区域で、自分のリスクで滑って下さい”という小さい標識が立っています。海外の方が自由に感じますが“自分のリスクで”という言葉がずっしり感じられます。みなさんは自分のリスクで滑っていますか?本当に遭難をしてしまったら、山の知識や、トラブルに対する準備がないと生死に関わる大問題と認識した方がよいでしょう。


一般的に言われている雪山での遭難時の対処方法をご紹介します。


①携帯電話は使える環境ならば、すぐに救助を求めます。

必要時以外は電源を切り、体で温めるなど保温して充電の消耗を避けます。


②明るいうちに雪洞(横穴・かまくら)を作ります。

体力を温存・体温温存のため、慌てずに明るいうちに雪洞を作り、体力・体温を保持しながら明るくなるのを待ちます。明るくなったら、救助者から見えやすい開けた場所を探し、救助を待ちましょう。


また、遭難しないための工夫としては


・単独行動を避ける

・家族へ行き先を伝える

・「立ち入り禁止区域」には絶対に入らない


などが上げられます。

スキー場のルールをきちんと守って、スキー・スノーボードを楽しみましょう。


JSBAプロスノーボーダー 橋本通代

スキー場での安全で楽しい過ごし方をご紹介します。

自身のソルトレイクオリンピックでの経験を活かし、 子どもスノーボード教室"KIRARA KAMP"を全国で開催しています。 ケガなく安全で楽しいウィンタースポーツを楽しんでいただけるための アドバイスを分かりやすくご紹介していければと考えています。

【URL】 KIRARA KAMP http://sbn.japaho.com/sbn/kirara/
【実績】 ソルトレイク五輪ハーフパイプ代表 JSBA公認プロ
【メディア】 NHK「夢の五輪へ」、BS日テレ「スーパースポーツマガジン」など多数。
【著書】 「はじめよう!スノーボード―よくわかる初中級レッスン」(スキージャーナル) 「スノーボード完全ステップアップ―フリーライディングでうまくなる 」(実業之日本社)

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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