髪の毛の静電気を防ぐ方法とは？

髪に静電気が起きる大きな原因は、乾燥と摩擦です。静電気は、帯電している物と物がふれ合い、電気のバランスが崩れたときに起こります。ブラシでとかしたときに静電気が起きて髪が広がってしまうのは、ブラシと髪が帯電して反発するからです。また、湿度が高いと、電気は空気中の水分を通して放電されますが、乾燥していると放電されずに溜まるので、静電気が起こりやすくなります。

髪そのものの乾燥も、静電気が起こりやすくなる一因です。また、静電気が起きると、髪表面のキューティクルがはがれやすくなります。キューティクルがはがれると、髪内部のうるおいが流れ出し、さらに乾燥が進んで……という、ダメージの悪循環につながることもあるので、注意が必要です。

髪の静電気を防ぐには、以下のような方法がおすすめです。

■保湿ケアで髪の潤いを守る

保湿効果の高いトリートメントやコンディショナーを使って、髪に潤いを与えましょう。シャンプーも、洗浄力が強すぎないものを選び、回数を減らしてみてください。ドライヤーの前には、アウトバストリートメントを使うのがお勧めです。

■部屋の湿度を保つ

加湿器などを使って、部屋の湿度を40～60％程度に保ちましょう。空気中の水分を通して電気が放電されるので、静電気が起こりにくくなります。オフィスが乾燥している場合には、卓上型加湿器をデスクに置くのも効果的です。

■天然素材のブラシを使用する

ブラシやクシを静電気が起こりにくいものに変えましょう。プラスチックやナイロン製は避け、木製のもの、豚毛や猪毛のブラシなど天然素材のものを使うのがお勧めです。髪の乾燥が気になるときは、毛先をやさしく解きほぐしてから、髪の真ん中、生え際へと順にブラッシングすると、乾燥ダメージを抑えることができます。ブラッシング用スプレーなどを利用するのもいいでしょう。