肌の乾燥を防ぐ方法とは？

肌の潤いは、肌表面の皮脂膜、角質層にある天然保湿因子(NMF)と細胞間脂質という3つの物質によって守られています。しかし、気温や湿度の低下・加齢・誤ったスキンケア・生活習慣などにより、これらの物質が減少したり、その働きが低下すると、肌が潤いを保てなくなり、乾燥してしまいます。

乾燥が進むと、外的刺激を受けやすくなったり、肌自ら潤いを補おうとするので皮脂分泌が過剰になったり、やがてはシワやたるみなどの深刻なトラブルにつながる可能性もあるので、注意が必要です。

肌の乾燥を防ぐには、毎日のお手入れが大切です。洗顔では、絶対にこすらず、指ではなく泡で洗うイメージでやさしく洗いましょう。洗顔後は、すぐに化粧水をたっぷりなじませ、しばらくおいたらまたなじませる、というサイクルを数回くり返します。肌がもっちりとして、指に吸い付くようになるまで水分を補給してから、美容液や乳液など次のステップに進むと効果的です。お手入れの最後には、油分のあるクリームなどをのばしてフタをし、水分の蒸発を防ぐと共に、乾燥した空気から肌を守りましょう。

特に乾燥しやすい部分には、プラスワンケアがおすすめです。目元や口元は皮脂腺が少なく、またシワができやすい部分でもあるので、丁寧にケアしましょう。美容液やクリームを使う際、顔全体にのばしたあと、目元と口元に重ねづけします。このときも、決してこすったりせず、指先でトントンとやさしくなじませてください。部分用シートマスクなどを利用するのもいいでしょう。

また、手も乾燥が気になる部分です。ハンドクリームをこまめに塗り保湿することが基本ですが、特に乾燥やひび割れがひどいときには、手袋を使ったケアを。寝る前に、ハンドクリームをたっぷり塗ってから綿の手袋をはめます。寝ている間に保湿成分が浸透して、翌朝にはしっとりなめらかな手指がよみがえります。