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トラブル解決術

子どもが異物を飲んでしまった時の応急処置とは?

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2011.06.21 更新2017.03.16

最近1歳になった子どもが、なんでもかんでも口に物を運ぶようになってきました。 そのうち飲み込んでしまうのではないかと心配です。もしも、子どもが異物を飲み込んだ場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

子どもの事故の場合は予防が一番重要、身の回りを日頃からチェックしましょう。

洗剤など刺激の強いものは直ぐに吐き出すので大量に飲み込むケースは少ないのですが、大人の薬など飲み込み、様子がおかしいときは直ぐに病院へ運びます、その時に容器も一緒に持っていきましょう。


1才までの不慮の事故による死亡原因の約70%は窒息によるものです。様々な原因が考えられますが、なんとピーナッツは乳幼児の気道異物の80%を占めるといわれています。異物が気道へ入り込むと、激しい咳をしたり、呼吸のたびにヒューヒューというような音が聞こえます。苦しくても息ができるときは、咳をさせたり声を出させることで異物が取れる場合もあります。全く息ができないときや倒れたときは、急いで119番し、救急車が到着するまでの間、以下の処置をしてください。


■乳児(1才未満)


口を大きく開けさせ異物が見えるようであれば、ガーゼなどを指に巻き直接取り除きます。


1. 乳児を腕の上にうつ伏せに抱き、頭を低くして背中をたたく。異物が取れるまで数回繰り返す。


2. 反応がなくなったときは、CPR/心肺蘇生※を開始する。人工呼吸のため、気道を確保したときなどに異物を発見したときは取り除く。


※CPR/心肺蘇生


人工呼吸と心臓マッサージ(胸部圧迫)呼吸が停止するとやがて心停止となり脳への血液の流れが減少して酸素不足の状態になります。早急に心マッサージで血液を送り出してあげる必要があります。講習会などで大人、幼児、乳児の応急手当のやり方を習っておきましょう。


■小児(1才以上〜8才未満)


背部叩打法 


1. こどもの後ろに回り、片手で前胸部をささえる。


2. 自分の膝を立て、片脚に乗せ前かがみにさせ、背中を下から突き上げるように叩く。


■成人


腹部突き上げ法


1.背後に回り、片手でおへそを押さえる。


2.反対の手を握り、へその上部(みぞおちの少し下)へ置く。


3.へそを押さえていた手を重ね、素早く、内上方向へ向かって圧迫するように押し上げる。


4.異物が取れるまで、あるいは意識を失うまではこの方法を繰り返す。


5.腹部突き上げ法は内臓を痛める可能性もありますので、異物が除去されても必ず速やかに医師の診察を受けて下さい。


■応急手当の目的


今回は、誰でも簡単に身につけられる応急手当をご紹介いたしました。応急手当(ファーストエイド)とは、怪我や急病のときそれ以上「悪化させない」ように「苦痛を軽減」して、なるべく早く医師の手当てを受けさせることを目的としています。


ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子

突然のケガなどに、誰でもできる応急処置をご案内します。

突然のケガや急病の時に、「それ以上悪化させない」、また「苦痛を軽減」するために応急処置をご紹介していきます。日ごろから応急処置の方法を知っておくことで、突然の事故でも正しい対応が可能になります。

【資格】 財団法人日本交通安全普及協会チャイルドシート認定指導員。 東京都消防庁認定 応急手当普及員。 モータースポーツ・ライフセービング機構「ドライバー&子供の応急手当」インストラクター。 NPOキッズデザイン協議会会員。日本交通医学工学研究会会員。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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