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自転車の前に歩行者がいる時の対処方法とは?

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2012.06.04 更新2017.03.16

先日、母が「自転車通行可」の標識がある道を自転車で走行していたところ、前に4人ほどで横に並んで歩いている人が道をふさいでいたそうです。最近、テレビなどで自転車のベル(チャイム)は鳴らしていけないと聞いていたため、結局ならさずにノロノロと運転したそうなのです。このように自転車走行中の前に歩行者が歩いている場合、どのように対処すればいいのでしょうか?商店街など、人が多いところでの走行方法についても教えてください。

ベルを歩行者に向けて鳴らすのはルール違反です

まず覚えて欲しいのは「歩道は歩行者の物だ」ということです。あくまでも歩道は歩行者優先で自転車は通らせてもらっている立場なのだと理解しましょう。道路交通法に「自転車は原則車道で歩道は例外」と書いてありますが、これは昭和35年の制定以来一度も変更されていません。自転車通行可の標識がある歩道は(普通)自転車の通行が認められていますが、その場合でも車道寄りを徐行することになっています。徐行とは直ちに停止できる速度とされていますが、具体的な速度の目安として公式文書に残っているのは昭和53年の参議院地方行政委員会で当時の警察庁交通局交通企画課長が「時速4〜5kmでございます」と答弁したものが唯一です。(平成19年以降は警察庁や国交省のサイトに時速6〜8kmと書かれています)


前方に歩行者がいる場合は自転車が一時停止をすることになっており、ベルを鳴らして退かせるのは違反(2万円以下の罰金または科料)です。ちなみにベルは道交法で装着が義務付けられていますが、対自動車用であり滅多に鳴らす機会がありません。鳴らさなければならないのは「警笛鳴らせ」の標識がある場所および見通しの悪い交差点や危険回避のため必要な場合とされており、歩行者を退かすために装着する訳ではありません。また歩行者の脇を縫って猛スピードで走りぬける行為は大変危険なので3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となっています。


歩道上では強者の立場になる自転車が、歩道を我が物顔で走り回る状態がますますひどくなると、安心して街を歩けなくなります。横に4人も並んで歩く歩行者側にも問題はありますが、そもそも自転車で歩道を快適に走ることは出来ないのだと諦めて車道へ降りるか、歩行者に充分注意して徐行するようにしましょう。加害者になってしまってから後悔しても始まりません。


自転車ツーキニスト 内海潤

交通ルールをしっかり守って、安全で楽しい自転車ライフを。

自転車はエコで健康的な乗り物です。手軽な反面、そのルールがあまり知られていないという事実もあります。正しい交通ルールを知って、安全な健康的な自転車ライフを送りましょう。

【URL】 TOKYOツーキニスト http://tokyo-tookinist.com/
【経歴】 NPO法人 自転車活用推進研究会 理事、 練馬区自転車駐車対策協議会 委員
【メディア】 TBS「はなまるマーケット」、フジテレビ「スーパーニュース」、 テレビ朝日「ワイド!スクランブル」などテレビ出演多数。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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