トラブル解決術

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突き指の応急処置とは?

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家事をしている際に、誤って人差し指を突き指してしまいました。ジンジンと痛いのですが、突き指した時の応急処置を教えてください!

突き指は引っ張っても治りません!

「突き指は引っ張って治す」と思っている方もいますが、突き指はじん帯を損傷している状態ですから、無理に動かすと悪化させてしまいます。脱臼、軟骨損傷、打撲、骨折などで指が伸ばせなくなる場合もありますので引っ張ったりせずに応急処置を試みましょう。突き指(捻挫、骨折、脱臼、打撲、肉離れなど)の応急処置には「RICE処置」を覚えておくと安心です。


■RICE処置とは


【 R(Rest / 安静) 】

引っ張ったり曲げたりせず患部を休ませる。


【 I(Ice / 冷却) 】

患部を冷やす。腫れと痛みが軽減されます。


【 C(Compression / 圧迫) 】

包帯やテープなどで指が動かないように固定する。


指の場合は割り箸や厚紙などでも添え木に使えます。


【 E(Elevation / 上げる) 】

指先が上向きになるようにして三角巾で腕をつる。


患部を心臓よりも高く上げることで、痛みと腫れ、充血を防せぎます。


添え木がみつからない時は、となりの指を一緒に固定して利用します。テーピングや包帯を巻く場合は、徐々に患部が腫れて血管を圧迫させないために、指の色が変わらない程度にきつく巻かないよう注意します。症状がひどい場合や、長期間治らない場合は、骨折や脱臼などをしている可能性もあります。応急処置を行ったらすぐに医療機関で受診しましょう。


■応急手当の目的


今回は、誰でも簡単に身につけられる応急手当をご紹介いたしました。応急手当(ファーストエイド)とは、怪我や急病のときそれ以上「悪化させない」ように「苦痛を軽減」して、なるべく早く医師の手当てを受けさせることを目的としています。


ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子

筆者の写真

突然のケガなどに、誰でもできる応急処置をご案内します。

突然のケガや急病の時に、「それ以上悪化させない」、また「苦痛を軽減」するために応急処置をご紹介していきます。日ごろから応急処置の方法を知っておくことで、突然の事故でも正しい対応が可能になります。

【資格】 財団法人日本交通安全普及協会チャイルドシート認定指導員。 東京都消防庁認定 応急手当普及員。 モータースポーツ・ライフセービング機構「ドライバー&子供の応急手当」インストラクター。 NPOキッズデザイン協議会会員。日本交通医学工学研究会会員。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。