トラブル解決術

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新幹線や特急列車の車内に忘れ物をしてしまった時の対処方法とは?

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先日、友人が新幹線の車内の中に忘れ物をしてしまったそうです。友人は終点ではなく途中で下車し、紛失に気がついたのですが、貴重品でもなかったので忘れ物はそのまま諦めてしまったそうです。新幹線や特急列車など長距離列車内で忘れ物をした時はどのように対処すればいいのでしょうか?

車内での忘れ物は遺失物を管理するセンター・駅へ早めに電話を!1週間過ぎたら警察へ。

新幹線や特急列車などの車内での忘れ物は、遺失物を管理するセンター・駅へ早めに電話を!1週間過ぎたら警察へ。 新幹線などの車内や駅構内での忘れ物(遺失物)は、鉄道会社や管区、各駅によって取扱いや保管場所、保管期間が異なります。

例えばJR東日本やJR東海では、遺失物管理システムに情報をすべて集約しており、新幹線などで忘れ物をした場合、テレフォンセンターへ電話で、忘れ物を問い合わせることができます。


また、忘れ物承り所が設けられている駅もあるので、その場合は駅へ直接、自分の忘れ物が届いていないか問い合わせます。新幹線などの車内での忘れ物は、終着駅で保管されることも多々あります。乗車した列車の終着駅に直接、問い合わせるのも、忘れ物を早期に見つける方法です。

新幹線を降りてすぐに忘れ物をしたことに気づいたら、まずは駅係員に早めに相談してみましょう。運行中の車内で、乗務員に忘れ物が発見、保管されるケースもあります。


鉄道会社は、ある一定期間(最大7日間。ただし駅等によって保管期間が異なります)を過ぎても忘れ物の持ち主が現れない場合、拾得物を警察へと届け出ます。新幹線などの車内や駅での忘れ物は、警察へと引き継がれてしまうのです。その場合、保管駅や遺失物センターを管轄している警察署に届けられるので、忘れ物をしたときの乗車駅周辺とはまったく違う場所で忘れ物が届出・保管されることが珍しくありません。


■警察での忘れ物(遺失物)の保管期間

警察での忘れ物(遺失物)等の保管期間は、かつては6ヵ月でしたが、現在は3ヵ月と短縮されたので注意しましょう。また、駅が警察にその旨を届け出た時に限り、2週間まで駅で忘れ物の保管できる延長のきまりがあります。

早くに持ち主が忘れ物に気づいたものの、確認や引き取りに行けないなどの理由があった場合に効力があります。新幹線などの車内で忘れ物をしたときは、まずは鉄道会社に急いで相談をすることです。

ただし傘や衣類など安価な忘れ物は、2週間たっても持ち主が特定できない場合、警察は売却処分を開始できます。早めに行動することをおすすめします。


<新幹線などの車内や駅構内で忘れ物をした時の問合わせ>

◆できるだけ早く、最寄りの駅係員か乗務員に申し出る

・「いつ」

・「どこで(新幹線の車内であれば何両目、進行方向に向かってどちら側)」

・「どのような忘れ物をしたのか。忘れ物の特徴(色、柄、形状、中身、個数など)」を具体的に知らせる

◆「住所」「氏名」「連絡先」等を知らせる

◆忘れ物はすぐに発見できなくても、後日、見つかることもある。日をおいて再度、問い合わせを

◆新幹線を降りて、しばらく時間が経過してから忘れ物に気づいた場合は、その新幹線の終着駅に直接、問い合わせると、早期発見につながることがある


※掲載した情報は、予告なしに変更する可能性があります。

詳しくは各鉄道会社にお問い合わせください。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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