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子どもだけで飛行機に乗せる方法とは?

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今年の夏休みは小学5年生と2年生の子どもたちだけで、大阪から福岡まで飛行機に乗せたいと考えています。福岡には私の祖父母が住んでいるので、空港から空港までを子どもたちだけで体験させるのですが、子どもだけで飛行機に乗せることは可能なのでしょうか?

6歳以上の子どもは単独での搭乗が可能です。

国内線へのお子さんの単独搭乗は、6歳以上に限られます。また6歳未満のお子さんは、必ず12歳以上の付添人が必要です。たとえ兄弟であっても、付添人となる兄姉が年齢に達していなければ搭乗ができません。


特に小学校低学年の6歳児、7歳児のお子さんは、航空会社の特定するサービスプログラムを利用しなければならないとの決まりがあります。具体的には、搭乗口から機内、到着空港でのお出迎えまでを、航空会社係員ないしは客室乗務員が同伴するなどのお世話をしてくれるサービスで、親権者(保護者)は誓約書もしくは同意書にサインをしなくてはなりません。さらに送迎についても、送迎者の氏名や携帯電話の番号等の申告が求められます。


見送人は保安上、一人に限りますが、搭乗口までお子さんと一緒に入場できます。ゲートから先は航空会社係員が、機内では客室乗務員が対応します。また、到着したお子さんを出迎える側の人は、到着ロビーの所定の場所で出迎えるようにしなくてはなりません。係員がお子さんを所定の場所まで誘導して、申告済みの出迎え者へと引き渡すしくみです。引渡しの際は、出迎え者に対してサインが求められます。必ず予め申告した出迎え者が、空港へ出迎えるように段取りしておかなくてはなりません。


こうしたサービスプログラムは無料ですが、事前申込みが必要で、チェックインも早めに済ませるよう指示されますまた、8歳以上12歳未満のお子さんであっても、希望をすればサービスを受けることができます。(8歳以上のお子さんは、単独搭乗可能で、サービスプログラムの利用義務はありません)。ただし航空機利用に慣れていないお子さんにとっては年齢に関係なく、こうしたサービスプログラムは心強いといえましょう。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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