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出入国カードの書き方とは?

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先日、家族でハワイに出かけた時に、飛行機の中で出入国カードが配られず焦ってしまいました。到着後もカードがなく、どこで記入すればいいのかあたふたしていたのですが、入国審査は問題なく通過することができました。アメリカでは出入国カードは必要ないのでしょうか?また入出入国カードの書き方も教えてください。

出入国カードの記入は機内で。もらいそびれたら審査ブースにも。

各国では出入国者の審査簡便化を目的に、出入国カードを導入している国が少なくありません。出入国カードの記入内容は、基本はパスポート情報とサイン、さらには現地滞在先や搭乗便名、出発地等の情報です。また、出入国審査と税関申告とを併合して質問事項を用意する国があるほか、簡単なアンケート(年収など)を併記させる国もあります。


出入国カードが必要な国への渡航では、航空会社の乗務員が機内で無料配布するサービスを行っていますが、直行便などに限られます。また、旅行会社を介して渡航手配をした場合、あらかじめパスポート情報の一部が印字された出入国カードが用意されるケースもあります。いずれもサインなどは自筆します。


出入国カードを搭乗前に持ち合わせず、しかも機内で就寝中のため受取りそびれた場合などは、出入国カードを受取らないまま飛行機を降りることになります。ご心配でしょうが、出入国カードはイミグレーション(出入国審査カウンター)もしくはパスポートコントロール(入国審査ブース)の手前に、必ず記入台とカードホルダーがあるので安心です。記入台でゆっくり出入国カード記入し、入国審査を受けるようにします。


なおハワイ州を含むアメリカ合衆国への渡航には、現在、電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の認証(ネット申請可、有料)を受けなければなりません。エスタの登場で出入国カード(ビザ免除プログラム「I-94」)は不要になりましたが、従来どおり「税関申告書」には記入が必要です。


出入国カードの書き方は、まずパスポート情報の転記から始まります。代表的な記入事項は次の通りです。


■Last nameラストネーム:姓

アルファベットのブロック体で、あなたの名字を記入します。

山田花子さんでしたらYAMADAと記入します。その時パスポートに記載された姓、スペル(綴り)と一致していなければなりません。例えば旧姓のパスポートを所持している、旧姓と新姓を併記している人は、記入に注意します。出入国カードではパスポートや航空券との整合性がないと審査が厳しくなります。


■First name ファーストネームもしくはGiven name ギブンネーム:名

あなたの名前を書きます。山田花子さんでしたらHANAKOと、アルファベットで記します。

ミドルネームを記入する欄は、空欄のままで。


■sex:性別

男性はM(Male)、女性はF(Female)です。性別を問うチェックボックスに、レ点などでチェックを入れます。


■Nationality:国籍

日本人であればJapaneseと記入します。


■Date of Birth:生年月日

生年月日を西暦で記入します。

欧米では「日、月、西暦」の順で記入することが多く、

例えば1981年9月17日生まれの場合は「170981」もしくは「17091981」と記入します。


■Passport No.:パスポート番号

パスポートの顔写真があるページを開いて転記します。


■Occupation:職業

会社員:Office WorkerもしくはOffice Clerk 、Employee

学生 :Student

管理職:Executive Officer

社長 :President

自営業:Independent businessman

公務員:Government Official

技師 :Engineer

教授 :Professor

学生 :Student

農業 :Farmer

漁業 :Fisherman

専業主婦:Home workerもしくはHousewife、NONE(無職) と入れてもかまいません。

退職者:Retired

その他の専門職も英字で綴ります。


■Address in ~:滞在先

入国後のおもな滞在先住所を記入します。ホテル名だけでもかまいません。

電話番号を記す欄もあるのが一般的です。


■Flight No.:搭乗便名を記入します。エアライン(航空会社)のアルファベット2つからなる2レターコード(航空コード)もしくは略語と便名を記入します。全日空10便なら、NH010もしくはANA010と記載します。


■Port of Boarding:出発地

搭乗した出発地を記載します。Tokyo, JAPAN など都市名と国名を記入します。

もしくは都市の3つのアルファベットからなる3レターコード(都市コード)でも大丈夫です。

例えば成田の場合はNRT、羽田の場合はHNDになります。


■Purpose of visit :訪問目的

チェックボックスが用意されているものと手書きするものがあります。

観光:Tout/Sightseeing

商用:Business

会議:Meeting/Convention/Exhibition/Conference

訪問滞在:Visit

就業:Employment

医療;Medical

公務:Official

留学:Study

乗継:Transit

その他:Others などの項目が用意されています。


■Signature シグネチャ:サイン

多くの人が忘れがちなのが、最後のサイン欄です。必ずパスポートと同じサインをします。パスポートが漢字であれば、漢字で記入します。


0歳児の赤ちゃんでも、パスポートは一人一冊所持しなくてはなりません。ですから出入国カードは人数分を記入します。お子さんのサインを親権者が代筆した場合、代筆した人がサインをします。もしも代筆者が同行しない場合、入国審査で質問を受けることもあります。お子さんのパスポートのサイン欄の代筆は、母親など、行動を共にする側が記載するようにしましょう。


※出入国カードの記入内容は国によって異なりますので書き方にご注意ください。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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