トラブル解決術

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ニセモノやコピー商品を購入しないためには?

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今度、海外旅行を予定しています。観光やグルメももちろんですが、今回はお買いものも楽しみたいと考えています。そこで、怖いのがニセモノやコピー商品です。そういった商品を購入しないためには、どういったとこに気を付ければいいのでしょうか?

コピー商品の店へ行かない、買わない、日本へ持ち帰らない。

ブランドのコピー商品を購入して、日本に持ち帰ることは犯罪です。海外では、こうした海賊版のブランド商品が当たり前のように露天や商店で売られています。精巧な作りで、ホンモノに比べて激安で、話題づくりにもなるのでついつい購入したくなりますが、帰国時に日本税関で没収されるので注意が必要です。購入することも犯罪なのです。販売することも購入することも、いずれも商標権の侵害にあたり、罰金が科せられます。


とりわけアジアの都市では、一般商店の奥に偽ブランド専門の隠し部屋のような売場が用意されていることがあり、摘発を受けずに隠れて営業を行っています。また堂々と、露天や路上で販売されているものもあります。こうしたコピー商品は、たとえ摘発されてもいたちごっこで、場所やかたちを変えて、販売されるのが一般的。なかにはホンモノと見間違うかのような、精巧な作りと素材に、購入したくなりがちです。


偽物と本物の区別は簡単です。欧米のスーパーブランドは直営店や百貨店、政府認可の免税店でしか売られていません。それ以外の店舗で購入するもので、格段に安いものは、間違いなく偽物と思ってください。

こうした店が絶えることなく営業を続ける背景には、確たる購入者、それも観光客からの需要が存在するからに他なりません。ローカルガイドに案内されてコピー商品の店にたどりつくこともあるので、十分に気をつけましょう。そして1番の防御策は、そうした店へ足を踏み入れないことです。そして、自分は「偽物を買わない」と心に決めること。購入したことで、自分自身が罰せられることを肝に銘じることです。


観光ジャーナリスト 千葉千枝子

筆者の写真

日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。

旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。

【URL】 http://www.longstaystyle.com/
【経歴】 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。
【著書】 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。

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