トラブル解決術

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海水浴中に脚がつった時の対処方法とは?

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海に泳ぎに行く予定をたてています。あまり運動をしておらず、私は普段からよく脚がつるので、 海の中で脚がつらないか心配です。海やプールで脚がつった時はどのように対処すればいいのでしょうか?

慌てずにゆっくり筋肉を伸ばしましょう。

「脚がつる」というのは、「筋肉のけいれん」のことです。伸び縮みを繰り返す筋肉が縮んだまま、戻らなくなって激しい痛みを生じる現象です。陸上であれば歩けなくなったり、痛みが強い場合はそのまま倒れ込んでしまうこともあります。水中で起こると、痛みを起こした部位の近くの関節が思うように動かせなくなり、慌ててしまうと溺れの原因となることさえあります。


下腿の後ろ側「ふくらはぎ」や足の裏、足の指、大腿の後ろ側に起こるケースが多いのですが、まれに腹部や胸の筋肉などでも起こることもあります。暑い日や運動によって汗をかき体内の水分が失われて、血液中の電解質(カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラル類)が不足している状態や、筋肉が疲労している時に起こることが多いようです。


■脚がもしつったら

まず慌てずに縮んでこわばった筋肉をゆっくりと伸ばします。無理に行なうと筋肉を傷める恐れがあるのでやさしくゆっくりと行ないます。


■足の裏に起こった場合

(1)自分で足の指をつかみ、ゆっくりと手前に引っ張り足の裏の筋肉を伸ばします。

(水中の場合は十分に息を吸い込んでから、顔を水に伏せ前屈みでダルマ浮きの姿勢で行います)


(2)水から上がり座った状態で、足の裏の筋肉を伸ばします。


■ふくらはぎに起こった場合

(1)つま先をゆっくりと自分の方向へ反らせて、少しずつふくらはぎの筋肉を伸ばします。

(水中の場合は十分に息を吸い込んでから、顔を水に伏せ前屈みでダルマ浮きの姿勢で行います)


(2)水から上がり立った状態で、ふくらはぎに違和感が無くなるまでゆっくりと十分に伸ばします。

 ※一度けいれんを起こすと、同じ部位にまた起こる事があるので、その後の動きに注意をしましょう。


■筋肉のけいれんを防ぐには

(1)水分補給をしっかり行ないましょう。(ミネラルウォーターなどがお勧めです)

(2)水に入る前や運動をする前には軽い体操をし、ストレッチングを入念に行いましょう。

(3)体が疲労している時には無理をしないようにしましょう。


ライフセービング インストラクター 上野真宏

筆者の写真

海や河川など水辺の危険を知って、海水浴やレジャーを安全に楽しみましょう。

海水浴にマリンスポーツ、釣りなど海や川には楽しいアクティビティがたくさんありますが 毎年、夏になると水難事故が多く起きてしまうのも悲しい事実です。 水辺の危険を事前にお伝えすることで、1つでも多くの事故がなくなることを願っています。

【URL】 日本ライフセービング協会 http://www.jla.gr.jp/
【所属】 特定非営利活動法人 日本ライフセービング協会 理事・事務局長、 国際武道大学 体育学部スポーツトレーナー学科 非常勤講師

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。