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トラブル解決術

登山に必要な持ち物とは?

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2012.08.10 更新2017.07.25

初めて登山にチャレンジする予定です。登山に絶対必要な持ち物や、あると便利なアイテムなどを教えてください。

靴、ザック、雨具は手を抜かずに

初めての山登り、道具をそろえるのも楽しみですね。雪のない時期の山歩きに必要なものをご紹介しましょう。

●基本の3点=靴、ザック、雨具

登山を始める時に、最初にそろえる絶対必要なもので、大きなものが3つあります。靴、ザック、雨具で、これらは「登山の3種の神器」なんて呼ばれています。なぜそう呼ばれるかというと、この3つは登山の快適性や安全性を大きく左右する、大切なものだからです。


これらに共通するのは、ある程度値段が張ること。しかしこの3つは、あまりチープに済ませようと思わない方が賢明です。これらの道具は、とくに疲労度と大きくかかわります。「初心者だから、こんなもんでいいや」でなく、初心者だからこそいい道具にサポートしてもらって、楽しく登りましょう。


□ 靴

トレッキングシューズと呼ばれています。足を適度にサポートしてくれるので、スニーカーと比べて、未舗装で高低差のある道を歩いた時の疲労が全然違います。スリップしにくいし、多少の雨なら中まで滲みないのもいいですね。(足が濡れると、靴ずれの大きな原因になります)


極端にゴツイものは、雪山や重荷を背負う時用のものですので、そんなにゴツイものでなくても大丈夫。登山の専門店に行けば、ショップスタッフの方がいろいろ相談にのってくれるはずですから、自分がどんな山に行きたいのか(数年後の希望まで含めて)相談するとよいでしょう。ゴアテックスなど防水透湿素材を採用したものは、防水面でより安心できます。1万円台~2万円台が平均的な目安です。


□ ザック

ザックとは、要はリュックサックのこと。荷物を入れて背負うものです。30リットルくらいの大きさを買えば、いろいろなシーンで活躍して、とっても重宝します。初めての方は「え?こんなに大きいの?」と思われるかもしれません。しかし、それに目いっぱい詰めてくださいというわけではありませんのでご安心を。 いいザックには厚みを調整できるベルトがついていて、ある程度「大は小を兼ねる」のです。1年くらい山歩きを続けていると、「携帯用のクッカーやストーブを持って山ランチを作りたい」とか、「山小屋に泊まりたい」とか、徐々に思うようになると思います。近郊の日帰りハイキングから、夏の北アルプス山小屋泊まり2泊くらいまで、すべて活躍できる守備範囲の広いザックが、この大きさなのです。


優れたザックほど、重さを肩だけでなく、腰に分散できる構造になっています。専門店にはザックを比較できるように専用の重しを用意しているところもありますので、それを詰めて比べてみると、違いがわかると思います。その時ベルトの調整方法も、ショップスタッフの方によく聞いてみてください。いくら優れたザックでも、体型に合わせて調整しなければ、その性能を発揮できませんので。1万円台が平均的な目安です。


□ 雨具

ジャケットとパンツのセットで、防水透湿素材のものを選んでください。防水透湿素材とは、外からの雨は防ぎ、内からの水蒸気は通す素材で、汗による蒸れを抑える効果があります。雨具を着て運動する登山では、これはとくに重要な機能です。ジャケットとパンツで2万円台~3万円台前半が平均的な目安です。


●ウェア

□ シャツ

汗を素早く乾かす速乾性素材のものを用意します。汗がいつまでも乾かないと、不快なばかりでなく、休憩時の冷えにもつながるからです。速乾性だけでなく、メッシュなどで通気性の良いもの、抗菌防臭加工をしたもの、UVカット機能のあるもの、などいろいろな機能を兼ね備えている製品が多いです。防寒と日焼け防止のために、半袖と長袖を用意しましょう。


□ 防寒着類

軽量で温かく、濡れにも強いフリース素材が代表的です。時期に合わせた厚みのものを持ちましょう。また極薄手の通気性のいいナイロンのジャケットがあると、ちょっと肌寒い時やウィンドウブレイカーとして、着脱しやすいので重宝します。


□ パンツ

ナイロンやポリエステルのトレッキングパンツが、動きやすくて乾きも早いのでおすすめです。ストレッチ素材はさらに動きが楽です。コットンは乾きが遅く、とくにデニムのジーンズは、汗で濡れると膝が上がらなくなるので不向きです。女性はレギンス+山スカや山キュロットも可愛いですね。7分丈などで生足を出すのは、絶対に避けてください。


□ ソックス

小さいけどとても重要なアイテムです。ウールまたはウールに化学繊維をブレンドしたもので、要所にクッション性を持たせたり、フィット感を高めたりしたトレッキング用のソックスが市販されています。


□ 帽子

日よけの季節にはツバ付きで通気性の良いもの、防寒の季節にはニットキャップがおすすめです。


●小物類

□ 水筒またはポット

水筒はペットボトルでOKです。温かい飲み物がほしい時はステンレスポットを。合わせて1リットルは持つとよいでしょう。


□ 食料

いろいろおすすめはありますが、とりあえずお好きなものを用意してみましょう。


□ 地図とコンパス(方位磁石)

道に迷わないよう、どんな山でも必ず持ってください。


□ ヘッドライト

日帰りなら普通は使いませんが、非常用として必ず持ってください。LED電球を使ったものが、軽量で電池も長持ちします。予備の電池も忘れずに。ライトを使わなければいけない状況になる時は、自然条件が厳しいことが多いので、できれば防水(最低限でも防滴)機能があるものがおすすめです。


□ ファーストエイドキット

ばんそうこうや包帯、虫さされ薬、湿布薬、テーピングテープなど、基本的なファーストエイドに使えるものを、防水の袋や容器に入れてください。


□ ザックカバー

ザックが濡れると、中身が濡れてしまうだけでなく、ザック自体が水を吸って重くなります。ザックカバーは雨の日の必需品です。最近はザックに内蔵されたものも出てきました。ちなみにザックカバーがあっても、ザックの中に大きなビニール袋を入れて、その中に物を入れることで二重の防水対策をしてください。


□ 折りたたみ傘

雨具の他に軽量な折りたたみ傘もあると、家から駅までや、平坦な道でちょっと傘をさすなど便利です。


□ タオル、ビニール袋、ティッシュペーパー

何にでも使えます。こちらも持って行きましょう。


以上がトレッキングの安全・快適のために最低限必要なものです。

これにお好みでカメラや、食料品、クッカー&ストーブなど、お楽しみグッズがだんだん加わっていくと思いますが、最初は最低限必要なものにとどめて、なるべく軽量化しておくのがいいと思います。


ネイチャーガイド 橋谷晃

正しい知識とルールで、大自然を満喫しましょう!

自然を楽しむトレッキングなどを開催するスクールの代表として、初心者の皆さんと 年間100日ほど、山の自然を楽しんでいます。安全で楽しい自然との付き合い方を学 んで、大自然をエンジョイしましょう。

【URL】 ネイチュアリング・スクール「木風舎」http://www.mokufusha.com/
【メディア】 NHK教育テレビ「チャレンジ!ホビーあなたもこれから山ガール」に講師 役としてレギュラー出演したのをはじめ、テレビ東京、J-WAVEなどテレビ・ラジオ 番組に出演多数。
【著書】 『チャレンジ!ホビーあなたもこれから山ガール』(NHK出版)、『トレッキ ングのABC』『失敗しない山道具選び』(山と渓谷社)、『ネイチャースキーに行こう』 (スキージャーナル)、など多数。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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