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大規模火災に遭遇したときの対処方法とは?

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2018.04.24 更新2018.04.24

大きな地震が起こると、あわせて大規模な火災が起こりやすいと聞きました。そのような大規模火災に遭ったときの避難方法や対処方法を教えてください。

火に弱い化学繊維の服は避け、できるだけ天然素材の上着を着てヘルメットなどをかぶり、「避難場所」へ素早く移動します。

大きな地震が発生すると、大規模な二次災害が生じることがあります。津波や土砂災害は、付近に災害を生じさせる地形がなければ起こりませんが、火災は日本中どこでも生じる可能性があります。そのため、「地震」と「火災」の対策は、日本中どこでもセットで考えなくてはなりません。


大地震による火災は初期消火が重要


大地震で道路が寸断されると、火災が発生しても消防車がすぐに来られない可能性が高くなります。そのため、津波や土砂災害の危険が少なく避難が不要な地域の場合、大地震直後には自分と家族はもちろん、地域全体で初期消火に努めることが重要です。


消火には消火器が最適ですが、なければ風呂の水をかけたり、濡らした布団やバスタオルを火元に被せたりして消火を行います。ただし、炎が自分の背丈をこえてしまうと消火器で消火することが難しくなるため、すぐに避難を開始してください。


●通電火災を防ぐため、避難のときには自宅のブレーカーを落とす
大地震発生後に自宅から避難をする場合、「通電火災」を防ぐため自宅のブレーカーを落としてから移動を開始してください。


通電火災とは、大地震で停電が発生したとき、復旧のときの通電で発生する火災です。地震の揺れで、電気ストーブ、調理家電、熱帯魚のヒーターなどのスイッチが自動的に切れたあと、通電再開のときにそのままになっていると、散乱した可燃物などに引火をして火災につながることがあります。そのためブレーカーを落としておき、停電からの回復のときに家電へ電気が流れないようにしておく必要があるのです。


●「避難所」ではなく「避難場所」を目指す
災害のときの避難先には2つの種類があります。


1つは津波避難タワーや広域避難場所など、命を守るために逃げ込む「避難場所(指定緊急避難場所)」、もう1つは命を守ったあと、生活ができなくなった場合に身を寄せる「避難所(指定避難所)」です。


地震火災から避難をする場合、できるだけ燃えるものが少ない広い空間へ移動します。木造住宅が密集している地域の場合、火災の規模が大きくなると小中学校のグラウンド程度の広さでは火災を避けられない可能性があるため、大規模な公園、スポーツ施設、大学などを目指してください。


●肌の露出、化学繊維の服は避ける
火災の中から避難するときは、火傷を防ぐため肌や頭髪を露出しないようにしてください。ポリエステルのフリースやシャツ、ナイロンストッキングなど化学繊維の服は火に弱いため、綿やウール、革など天然素材の服があればそれを着用し、頭髪への引火を防ぐためにヘルメットや防災頭巾も着用しましょう。


素早く移動するために荷物も最小限にします。特に水と食料は重量があるため、安全を確保するためにグッズは厳選しましょう。なお両手を空けるため、荷物はリュックに入れ、夜間であれば懐中電灯ではなくヘッドライトの使用がお勧めです。


地震火災は余震による被害にも注意する


地震火災の避難のときは、余震が発生する可能性もあるため、崩れかかった建物、ブロック塀などにはできるだけ近寄らないようにします。また切れて落下した電線、割れた窓ガラス、外れたマンホールなど、危険なものや場所も多いため、周囲や足下にも注意をしてください。


火災に限りませんが、あらゆる避難のときにおいて忘れ物を取りに戻ることは厳禁です。素早く家から飛び出せるように、日頃から非常持出袋や防災リュックなど、避難用の荷物を準備しておきましょう。大切な写真などもデジタル化してSDカードに保存し、普段から避難用の荷物に入れておくとよいでしょう。


炎の竜巻「火災旋風」の発生について


火災の規模が大きくなると、周囲を延焼させながら竜巻のように移動する「火災旋風」が発生することがあります。1923年の関東大震災や、1945年の東京大空襲による火災でも発生し、数千~数万人という犠牲者を出しました。


火災旋風は周囲の酸素も根こそぎ燃やし尽くすため、地下などに避難しても窒息の恐れがあります。学校のグラウンドなどに避難者が密集している場合、人や荷物自体が火災旋風の格好の燃料となってしまうため、最寄りの避難場所で一息つかず、火災が発生していない地域まで移動を続けましょう。


地震が多い日本は、大規模火災が起きやすい場所でもあります。そのため防災グッズを揃えるのはもちろん、避難場所の確認、また火災のときの対処方法を家族で確認するなど、日ごろから防災を心がけましょう。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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