トラブル解決術

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防災グッズをほかのもので代用できる?防災代用グッズとは?

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先日、防災に関するテレビを見て、我が家ではまだまだ災害に対する備えが足りていないと感じました。もし、災害が発生したときに必要な防災グッズがない場合はどうしたらよいのでしょうか?何か、身の回りのもので代用することはできるのでしょうか?防災グッズの代用アイディアを教えてください。

防災グッズを代用するには、ビニール袋が大活躍するので多めに準備しておきましょう。

大規模な災害が発生すると、電気・ガス・水道・インターネットなどのライフラインが停止します。そのため、発電機・カセットコンロ・給水タンクなどを使って生活を維持することになりますが、こうした道具を準備していなかった場合は、自宅にあるもので工夫しなければなりません。非常時に役立つ、いくつかのアイディアをご紹介します。


LEDライト+反射材でランタンを作る


夜間の災害時に停電が起こると、明かりがなければ何もすることができませんし、暗闇のなかで動き回るのは危険です。しかし、何も覆われていない炎の使用は火災の原因となる恐れがあるため、倒れやすい状態のロウソクは使用厳禁です。安全のためにはLEDライトを使うとよいのですが、懐中電灯タイプのものは前方しか明るくできないため室内用には適しません。こんなときは、光を「乱反射」させる素材を併用します。

レジ袋を反射材にランタンを作った例ペットボトルを反射材にランタンを作った例


●用意するもの
[本体] LEDライト1本
[反射材] レジ袋、ペットボトル、コピー用紙、キッチンペーパー、ティッシュなど


●作り方
[ 1 ] LEDライトを固定します(コップに入れる、箱に刺すなど何でもOK)
[ 2 ] 光っている場所の周りを反射材で覆うと、周囲が明るくなる


・レジ袋を膨らませてかぶせる
・ペットボトルを上に載せる
・紙やティッシュをドーム状にかぶせる


[ポイント] 光を乱反射させることで、正面だけではなく周囲がほんのり明るくなります。


ビニール袋+αで水タンクを作る


断水時に給水拠点や給水車から水を受け取る場合、タンクや容器を準備する必要があります。専用の給水タンクなどがあればよいですが、鍋などで給水を受けた場合、自宅まで遠かったりマンションの高層階である場合は持ち帰るのにも一苦労。こんなときは持ち運びのしやすいタンクを作ってしまいましょう。

ビニール袋で作った簡易の水タンクビニール袋で作った簡易の水タンク


●用意するもの
[入れもの] ダンボールとキャリーカート、またはリュックサックなど
[給水容器] 45リットル程度の大きなポリ袋2~3枚


●作り方1(平坦移動が中心の場合)
[ 1 ] ポリ袋を広げて中にダンボール箱を入れ、箱の中へさらにポリ袋を2枚重ねて入れる
[ 2 ] これをキャリーカートの上に載せ、中の袋に水を入れて口をしばり、カートを押して持ち帰る


[ポイント] ダンボールは水に濡れると強度が極端に弱くなります。内側だけでなく外側にも袋を被せて防水しましょう。


●作り方2(階段などが多い場合)
[ 1 ] リュックを広げ、中にポリ袋を2枚重ねて入れる
[ 2 ] ポリ袋の中に水を入れて、袋の口をしばり、背負って持ち帰る


[ポイント] 水は想像以上に重たいです。水をもらうときは、両手で持ち上げられる重量に止めないと背負うことができなくなります。


ポリ袋+吸収剤で簡易トイレを作成


大地震などの災害時に自宅で生活をする「在宅避難」を行う場合、まずトイレが問題になります。水道が使える場合も、例えばマンションなどは配管の確認が完了するまで水を流すことはできません。非常用トイレがあればそれを個室で使うことができますが、ない場合はトイレを手作りして対応しましょう。


●用意するもの
[防水素材] 45リットル程度のポリ袋2枚
[吸収素材] 新聞紙、ティッシュ、猫砂など


●作り方
[ 1 ] トイレの便座内に袋を2枚被せ、内側の袋の中に、丸めた新聞紙、ティッシュ、猫砂を入れる
[ 2 ] 用を足したら、内側の袋の口だけをきつくしばり、軒下や屋外など臭気がこもらない場所に保管


[ポイント] 袋を2枚重ねにするのは、トイレの水で袋の外側が濡れてしまうのを防ぐためです。


防風+空気の層で防寒対策が可能


寒い時期に停電をすると暖房が使えなくなるため、最悪の場合は生死に関わってしまいます。カセットガスストーブや石油ストーブもない場合は、自分の体温を逃がさないようにすることで防寒対策をする必要があります。方法はさまざまですので、その原理をご紹介します。


●用意するもの
[防風素材] カッパ、ポンチョ、ビニール袋、エマージェンシーブランケット、ダンボール
[保温素材] 新聞紙など


●作り方
[ 1 ] 身体を、風を通さない素材のものでぐるりと覆う
[ 2 ] 内側に新聞紙などを詰め込んでもよい


[ポイント] 体温を逃さないようにするためには、空気の層を身体の周りに固定することが重要です。重ね着をすると温かいのは、周囲に空気の層が増えるためです。そのため、例えばエマージェンシーブランケットやポリ袋を、身体に密着する形で巻きつけても温かくはなりません。


暖気を得るには身体とシートの間に空間を作り、その空気を動かさないようにする必要があります。新聞紙などを服の下に詰め込むと温かくなるのは、動かない空気の層が分厚くなるためです。その意味では、ダンボール箱の中に入ることでも防寒できます。


災害時にはあらゆるインフラが機能しなくなる可能性があります。物資がいつ手元に届くかもわかりませんので、上記のような品のストックも定期的にチェックするようにしましょう。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

筆者の写真

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

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