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雪かきの方法、注意点とは?

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2018.03.23 更新2018.03.29

昨日、突然の大雪が降り、朝から雪かきをしなければならなくなってしまいました。昼になると雪が溶け、夜には気温が下がり凍ってしまうので、早く片づけたいのですが、普段は雪の降る地域ではないため、雪かきには慣れていません。安全に雪かきをする方法を教えてください。

排水溝周りからゆっくり順番に除雪していきましょう。

雪かきをする際の服装


雪かきを安全に行うためには、まずは服装が大切です。ケガをしないよう、また風邪をひかないための対策をしましょう。


●帽子かヘルメットでケガを防止
転倒時に頭部を打つことによるケガを防止するために着用します。屋根の雪が軒から落雪した際の備えにもなります。


●防水・滑り止めのついた靴を履く
普段雪が降らない地域は暖かいため、雪かきの途中で雪が溶けて足もとがグシャグシャになることも。靴は防水の品を選び、また転倒防止のため靴底に深い溝が刻まれた滑りにくいものを履きます。


●防寒よりも防水・透湿を意識し、重ね着をする
雪かきは重労働ですので、最初は寒くてもすぐに大汗をかきます。また透湿素材ではないレインコートを着るとサウナ状態となるため、透湿素材のウェアを着るか、すぐ脱げるように重ね着にします。


雪かきに必要な道具


雪の多い地域では、専用の雪かき道具も準備されているかと思いますが、あまり雪が降らない地域では、何を用意したらよいかわからないですよね。安全に効率よく雪かきをするための道具をご紹介します。


●降りはじめならほうきで掃くという方法も
気温が低く雪が溶けていなければ、ほうきで雪を掃いて足もとの転倒を防止しましょう。


●雪かき専用の道具とは
雪国ではおなじみの、スノーダンプ(大型の角型シャベルにパイプの持ち手が付いた除雪用具)、スノーラッセル(スコップ+角型シャベル状の用具)、雪はね(スノースコップ)などの道具があればこれらを使うのがベストです。しかし、普段雪が少ない地域ではどれも置いていないことの方が多いと思いますので、代用品で工夫しましょう。


●庭用(農作業用)のスコップで代用する
庭用(農作業用)のシャベルやスコップがあれば、雪かき専用シャベルの代用になります。ただし雪かき専用の道具よりも重いため、身体を痛めないようにゆっくり作業をしてください。


●板状の道具を工夫して使う
板状の道具を、雪を運ぶ道具として代用します。雪を「かき分け、持ち上げ、投げ捨てる」という動作ができるものを探してみましょう。例えば、チリトリ、クリップボード、収納ケースなどのフタ、あるいはダンボールにビニール袋を何枚かかぶせて防水にして使うなど、家庭にあるものを活用してみましょう。


雪かきの流れについて


準備が整ったら、いよいよ雪かきをしていきましょう。雪は時間が経つと次第に硬くなってしまうので、積雪後の早朝など早い時間から行うことをおすすめします。


●玄関から道路までの雪かき
自宅周辺の雪をすべて除雪する必要はありません。「けもの道」程度に人がとおれる幅を、玄関から道路まで除雪できれば十分です。雪の量が増えると大変になるため、雪がやむ前から何度かに分けて除雪し、通路を確保すると楽です。


●排水溝の周りを重点的に除雪
溶けた雪は道路の排水溝から流れていきます。排水溝の穴が埋まっていると雪が溶けづらく、また周辺に水があふれてしまうので、通路を確保するのと同時に、溶けた水が流れていく場所と排水溝周りを優先的に除雪します。


●どけた雪は日なたに置く
雪を日陰に置いておくといつまでも溶けません。排水溝を確保したら、その上流にある日なたに雪を積んでください。このとき車道などに雪を押し出すと車がとおれなくなるため、雪は邪魔にならない場所(敷地内など)に積みます。


雪かきを行う際の注意点


●お湯や水で溶かしてはいけない
実際に試すとわかりますが、多少のお湯や水では雪を溶かし切ることはできません。中途半端に水をかけると、溶けかけた雪で足もとがより悪くなり、そのまま気温が低下すると凍結して手がつけられなくなります。


●屋根の軒下にはできるだけ近づかない
屋根に積もった雪が軒から落下してくることがあります。雪の量や当たりどころによっては死亡事故につながることもあるため、軒下に留まっての作業はできるだけ行わないようにします。


●屋根に上がっての雪下ろしはしない
雪害による死傷事故の多くは雪下ろし中に発生します。普段、雪が降らない地域の場合、まず雪下ろしが必要な積雪量(建物倒壊の危険が出てくる量)になることはないため、行政などから明確に雪下ろしの必要性がアナウンスされない限りは、絶対に屋根に上がらないようにしましょう。


また雪国においても、雪下ろしの経験がない方や、必要な装備、技術をともなわない方は、屋根に上がるのは避けるべきです。地上から雪を落とすための道具を使用するなど、地上からの雪下ろしを行うようにしましょう。


どうしても屋根に上がっての雪下ろしが必要な場合は、アンカー(命綱)、ハーネス(安全帯)、ヘルメットを着用し、できるだけ単独ではなく複数人で作業するなど、事故防止対策の徹底が重要です。


雪が降る前にできる備え


天気予報などで積雪の可能性がある場合は、前日から雪かきの道具や服装を用意しておくと、朝から雪かきをはじめることができるため効率的です。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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