トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

「台風情報」が発表された時の対処方法とは?

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テレビやラジオなどから台風情報が発表され、住んでいる地域が12時間以内に暴風警戒域に入ると予想されました。このように自分の住んでいる地域が、暴風警戒域に入ると予想された場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

強風、大雨、低気圧による高潮など、自宅周囲の特徴から必要な準備をしましょう

■「台風情報」が発表された際に注意すること

居住地や滞在地が台風の進路にあたる場合、地形の特徴を踏まえた準備をします。


・全ての地域 …強風に備え、飛ばされやすい物をしまったり、雨戸の点検をする。

・全ての地域 …停電や断水に備え、懐中電灯やラジオの準備、風呂への水張りをする。

・海岸の近く …高潮に備え、海岸には近づかず、また浸水に警戒する。

・河川の近く …洪水や土石流に備え、身の回りの物をまとめたり、避難所を確認しておく。

・崖の近く…土砂崩れに備え、身の回りの物をまとめたり、避難所を確認しておく。


■「台風情報」の内容と、発表時の対処方法

台風の接近に伴い、気象庁から発表される実況と予報が「台風情報」です。台風情報には、台風の場所、進路、速度、強さなどが含まれます。


台風自体は「気象現象」であり、強風、大雨、低気圧の3要素が都市や街に襲いかかることで様々な被害をもたらします。地域によって生じる被害は異なるため、自宅や滞在地の周囲の状況からどんな危険が生じるかを考え、それぞれに適した準備をする必要があります。


●共通する備え(強風・停電)

台風は強い風をもたらすため、接近前に自宅周辺の飛ばされやすい物を固定したり、雨戸やシャッターの点検をして、風に備えてください。飛来物や土砂崩れが生じると送電線を切断して停電が生じる可能性があるため、その準備も必要です。


●海岸の近く(高潮)

台風の異常な低気圧は、高潮の原因となります。中心部に近いほど気圧が低く、気圧が低いほど海面が上昇するため、特に台風の接近時刻と満潮の時間が重なる場合は、津波と同じような浸水に対する警戒が必要です。


●河川の近く(洪水・土石流)

台風による大雨は、洪水や土石流の原因となります。また河川がない都市部であっても、短時間に強い雨が降ると排水が追いつかずに浸水被害をもたらしますので、避難に備えて荷物をまとめておくなどの準備が必要です。


●崖の近く(崖崩れ・土砂災害)

また、台風による大雨は、崖崩れや土砂災害の原因にもなります。総雨量が増えるほど危険度は高まりますので、崖地に近づかないようにしたり、自宅が崖の近くにある場合は、すぐに避難できるように準備をしておきます。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

筆者の写真

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

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