トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

「暴風警報」が発表された時の対処方法とは?

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台風が発生した時に「暴風警報」という言葉を目にする時がありますが、実際、自分の住んでいる地域で「暴風警報」が発表された場合、どんなことに注意し、またどのように対処すればいいのでしょうか?

外出を控え、停電や断水に対する準備を行いましょう

■「暴風警報」が発表された際に注意すること

・外出は極力避け、自宅や安全な屋内に留まる。

・交通機関が停止するおそれもあるため、外出時は早めに帰宅する。

・自動車を運転している場合は速度を落とし、風のあおりや飛来物に注意する。

・橋や高架道路などを通行する場合には、突風に対して特に注意する。

・吹き飛ばされるおそれがあるので、傘ではなくレインコートを着用する。

・飛来物による窓ガラスの破損に備え、雨戸やシャッターを閉め、カーテンを引く。

・停電や断水に備えて、懐中電灯やラジオ、風呂への水張りなどを準備する。


■「暴風警報」の内容と、発表時の対処方法

暴風により、重大な災害が生じる可能性があると予想された際に発表されるのが「暴風警報」です。「暴風警報」はおおむね風速20メートル以上になる場合に発表されます。これは台風の中心部で吹く風の強さと等しく、屋根瓦が飛んだり木が倒れるほどの強風です。


「暴風警報」は台風の接近に伴って発表されることが多いですが、気圧配置によってはそれ以外の季節でも強風になることがあります。雨を伴わないこともありますので、晴れている場合でも「暴風警報」が発表された場合には注意してください。


「暴風警報」が出るほどの強風になると、多くの場合公共交通機関が停止します。そもそも外出しないことが望ましいですが、外出している場合には早く帰宅するか、帰宅できなくなった場合への備えが必要です。


また「暴風警報」が出る場合、海岸沿いでは「波浪警報」や「高潮警報」が同時に発表され、「暴風、波浪、高潮警報」となることもあります。このような場合、海岸へ近づくことは特に避けてください。


■「暴風特別警報」について

数十年に1度の強さの台風や温帯低気圧により、風速が30~40メートル以上にもなる暴風で甚大な被害が生じることが想定される場合、「暴風特別警報」が発表されます。


これは人間が吹き飛ばされたり、トラックが横転したり、電柱が倒れたり、木造住宅がバラバラになり始める強さの暴風です。台風が接近してくる段階で、「特別警報」が発表されるほどの強さの台風になりそうだと予想されている場合は、早めに安全な避難所へ移動するなどして、命を守るための対応を行うようにしてください。


備え・防災アドバイザー 高荷智也

筆者の写真

身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。

「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。

【URL】 http://sonaeru.jp/
【経歴】 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。
【メディア】 テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。

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