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じゃがいもの食べごろ、保存方法とは?

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以前購入したじゃがいもを食べようと思ったら、じゃがいもから芽が出ていました。芽が出たじゃがいもは食べない方がいいのでしょうか?じゃがいもの上手な保存方法や食べごろについて教えてください。

芽は有害物質なので要注意!深くえぐり取り除いて。

芽の部分にはソラニンという有害物質が多く含まれています。大量に食べてしまうと腹痛や吐き気、めまいなどの中毒症状を起こすことがあるので、包丁の手元に近い根元部分で深くえぐり取り除いて下さい。日に当たり緑色に変色した部分にもソラニンが含まれるので緑色の部分も切り取ってください。


少しでもえぐみや苦味を感じたら、たくさん食べるのはやめておいた方がよいと思います。貯蔵できる野菜としてとても重宝されていますが、保存法を間違えてしまうと切り取る部分が多くなり結果多くの部分を捨てる運命に…保存法をしっかり身につけましょう。


■美味しいじゃがいもの選び方

・ふっくらとしていて重量感がある

・表面の皮がなめらか

・凹凸がすくない丸型


■じゃがいもの上手な保存法

・りんごと一緒にポリ袋に入れる

・新聞紙に包み冷暗所

・日光には絶対に当てない


じゃがいもは乾燥にも低温にも弱い意外と繊細な野菜です。日に当たることも避けなければなりません。新聞紙に包み風通しのよい冷暗所に保存してください。


そんな強そうで弱いじゃがいもですが世界各国で様々な料理に使われています。フランスやスペインでは冬の寒い時期にビタミンCやカリウムを豊富に含む健康野菜として葉野菜や果物の代わりに、ドイツやロシアでは年中主食として食べられています。


高血圧予防に欠かせないカリウムは野菜の中でもトップクラス、ビタミンCはでんぷんに包まれているため長く保存しても、加熱しても壊れにくいという特徴を持っています。上手に保存すれば常備野菜として大活躍間違いなし。保存法をしっかり身につけて、じゃがいもを活用しましょう。


野菜ソムリエ 神野佳奈子

筆者の写真

皆様のおいしい野菜生活をお手伝いします。

美味しい野菜の選び方や保存法、食べ方の工夫や豆知識をより多くの方にお伝えしたいと全国各地の講演や料理教室、イベントに足を運んでいます。生きていくために欠かせない「食」「野菜」のことに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

【URL】 http://www.canaco831.com/
【メディア】 朝日新聞、毎日新聞、「やじうまテレビ」(テレビ朝日)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)、「スッキリ」(日本テレビ)出演など多数。
【執筆】 「大切な人に教えたい野菜の魔法」(ゴマブックス)、「お野菜が好き」(グラフ社)、「えのき氷レシピ」(ぴあ)、「毒出し生大根ダイエット」(洋泉社)、「ナッツレシピ」(マガジンハウス)など多数。
【監修】 セブンイレブン「野菜スイーツ」、ローソン「色の健康サラダ」、松竹MOVIX「野菜焼きドーナッツ」など多数。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。