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健康診断結果で、心電図の異常とは?

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2016.03.25 更新2017.03.16

先日の健康診断の結果が返ってきたのですが、心電図の異常を指摘されました。心臓に関する項目なのでとても心配しています。心電図の異常とは何でしょうか。

不整脈や狭心症・心筋梗塞などに要注意。

健康診断などでの心電図の検査は、なかなか印象的な検査です。ひんやりしたベッドに横たわり、胸と手足にこれまたひんやりする電極やクリップを手際よくつけられ、じっとしていたら結果用紙がシューっと出てきて終わるというものです。


痛くもなければ、かゆくもなく、え、これで終わり!?というようなものですが、日常ではなかなか経験しない検査なので、覚えておられる方も多いでしょう。とはいうものの、心電図の検査で一体何がわかるのか、何に注意すればよいのかがわかりにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


■心電図とは

心電図とは文字通り、心臓の電気信号の在り方をグラフにしたものです。意外かも知れませんが心臓に限らず、筋肉はその収縮や弛緩において、微少な電流を流しながら動いています。心臓は通常、ドクドクとリズミカルに拍動しているのですが、これは心臓の中に定期的に電気信号を送り出すペースメーカーとしての役割を担う部分(洞結節)があって、そこから心臓の筋肉に張り巡らされた電線のような繊維を伝って電気信号が伝えられ、その信号を受けて心臓が拍動するというメカニズムです。


この時の電気信号を、胸や手足につけた電極から読み取って、心臓の筋肉の動きがどのような形で起こっているのかを詳しく見ることができる優れものの検査です。


■健康診断で診る、不整脈とは?

健康診断で心電図のチェックを行うのは、心臓の病気が明確な自覚症状を持たないことも少なくないからです。その代表例が不整脈です。不整脈とはリズミカルに脈打つはずの心臓が、不規則に拍動してしまうこと。


これらの原因としては、自分自身のペースメーカーの細胞が上手く機能していないこともありますし、心臓の筋肉が信号が伝わってくる前に自分で勝手に収縮してしまうこともあります。不整脈があると、息苦しくなったり動悸を感じたりすることもありますが、全く症状を自覚していないこともあります。


不整脈の多くは様子を見ていてよい心配のないものですが、中にはさらに詳しい検査や治療が必要なケースもあります。そのためにも、心電図で不整脈の状態がどういう原因で起こっているのかを推察し、その疾患を早期に発見することが重要です。


■狭心症や心筋梗塞のチェックにも

また、狭心症や心筋梗塞などをチェックする際にも心電図が有効的です。狭心症や心筋梗塞とは、心臓に栄養を送っている細い血管(冠状動脈)が狭窄(すぼまって狭くなる)したり、閉塞したりすることで心臓の筋肉へ血液が行きづらくなる(虚血)ものです。


体を動かした時に痛みが出たり、息苦しくなったりする症状が出ることもありますが、無症状の場合もあり、心筋の虚血がある場合には特有の波形が見られますので、心電図はこういった疾患のチェックにも非常に有効です。


そして何より大切なことは、健康診断などの心電図の結果で何らかの異常が認められ、精査が必要と書いてあった場合には、その指示に従って必ず行動するようにしてください。健康診断の受けっぱなしは禁物ですよ!


医師・医学博士 狭間 研至

健康的な生活を維持するために大切なことをお伝えします。

外科医として医療の現場で診療を行うとともに薬局運営も行う中で、病気予防の必要性を痛感しています。健康維持のために、日頃からできることや健康診断・検診の必要性をお伝えしていきます。

【URL】 http://www.pharmedico.com/index.html
【資格】 医師・医学博士
【執筆】 「薬局マネジメント3.0」(評言社)、「薬局が変われば地域医療が変わる」(じほう)、「薬剤師のためのバイタルサイン」(南山堂)、「薬局3.0」(薬事日報社)、「外科医 薬局に帰る」(薬局新聞社)、「がんにならないのは、どっち」(リンダパブリッシャーズ) など多数

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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