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トラブル解決術

健康診断結果の血圧の見方、血圧の正常値とは?

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2016.03.22 更新2017.03.16

健康診断結果で、血圧が少し高いと診断されました。血圧が高いとどのような問題があるのでしょうか。また、血圧の正常値とはどれくらいなのか教えてください。

一体いくつが正常値!?血圧の見方、基本の「き」

健康診断で必ず測定する血圧。看護師さんが測定してくださることもあれば、機械でささっと測ってしまうこともあるでしょう。そのいずれにしても、出てきた血圧の値はどう判定し、どう役立てれば良いのでしょうか。今回は、知っているようで知らない血圧のポイントをご説明します。


血圧を測定すると、例えば142/88mmHgというように2つの数字で示されますが、これは心臓がどれぐらいの圧で血管(動脈)へ血液を送り出しているのかを示しています。血圧は「上の血圧」「下の血圧」という表現をしますが、医学的には「収縮期」「拡張期」と表現します。すなわち、心臓がぎゅっと縮んで血液をどばっと送り出したとき(収縮期)の血管内圧と、心臓が一杯に広がって血液を送り出す準備ができたとき(拡張期)の血管内圧が示されているのです。


■血圧の正常値とは?

この2つの血圧の数値には基準があります。日本高血圧学会のガイドラインでは、健康診断を含む診療所や検診センターで測定した血圧が140/90mmHg以上の場合を、正常値を上回る「高血圧」として定めています。ただ、医師や看護師に病院や診療所、検診センターで測ってもらうとやはり緊張もしますし、その影響で血圧が上がってしまうこともあります。そこで、この十数年で急速に普及した家庭内での血圧測定では、135/85mmHgを超えたものを高血圧として判定するようにしています。


■高血圧の問題点とは?

では、高血圧は何が問題となるのでしょうか?実は、血圧が高いだけでは軽い頭痛やふらつき、めまい、顔面のほてり感などはあるものの、重大な症状が出るわけではありません。しかし、血圧が正常値を上回った高い状態が続くと動脈硬化が進みやすくなり、10年後、15年後に心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性が高くなります。実際、高血圧はサイレントキラー(Silent Killer: 沈黙の殺人者)という少々物騒な別名があり、これは何もとりたてて大きな症状がないのに、急に命に関わるような大きな病気を引き起こすことを指しています。やはり、医師の診察と投薬を受け、その後血圧が正常値にとどまっているようにフォローしてもらう必要があります。


■低血圧とは?

一方、収縮気圧が正常値の100mmHgより低い、低血圧という状態もあります。女性に比較的多く、朝起きられない、なんとなく元気がでない、ふらふらするといった症状が見られることがあります。低血圧がそれほど問題になることは多くありませんが、日常生活に支障をきたす場合もあるので、必要に応じて医師の診察を受ける必要があります。


■高血圧を指摘されたら検査を

高血圧は塩分の取り過ぎ、運動不足と食べ過ぎ、それに伴う肥満、喫煙といった生活習慣によって起こる場合と、他の病気が原因で起こる二次性高血圧というものもあります。さしたる症状がなくても、健康診断で高血圧を指摘された場合には、一度内科の医師の診察を受け、必要に応じた検査や投薬を受けることをおすすめします。


医師・医学博士 狭間 研至

健康的な生活を維持するために大切なことをお伝えします。

外科医として医療の現場で診療を行うとともに薬局運営も行う中で、病気予防の必要性を痛感しています。健康維持のために、日頃からできることや健康診断・検診の必要性をお伝えしていきます。

【URL】 http://www.pharmedico.com/index.html
【資格】 医師・医学博士
【執筆】 「薬局マネジメント3.0」(評言社)、「薬局が変われば地域医療が変わる」(じほう)、「薬剤師のためのバイタルサイン」(南山堂)、「薬局3.0」(薬事日報社)、「外科医 薬局に帰る」(薬局新聞社)、「がんにならないのは、どっち」(リンダパブリッシャーズ) など多数

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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