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トラブル解決術

健康診断のメタボ基準と腹囲との関係とは?

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2016.03.22 更新2017.03.16

今回からメタボ健診を受けるようになりました。腹囲を測ることで何が分かるのでしょうか。また、メタボの診断基準について教えてください。

「メタボ」って何のこと?その基準や判定方法のポイント

十数年前からよく耳にするようになった「メタボ」。何とも言えない語感と、それにともなう「でっぷり」感が印象的で、様々なメディアやCMなどでもこの三文字をよく目にします。最近では「メタボ健診」という言葉もよく見聞きするようになってきました。


■「メタボ」とは?

「メタボ」とはメタボリック症候群(Metabolic syndrome)の略称して用いられるもので、多くはいわゆる「肥満体型」のことを指します。「肥満」とは、動きづらいとか汗をかきやすいといったことだけではなく、高血圧症、糖尿病、脂質代謝異常症(高脂血症)などの病気を引き起こしやすいことがわかってきています。


■生活習慣病の原因

以前は、これらの病気は成人病といわれ「大人になったら誰しもかかりやすくなるもの」と考えられていたのですが、近年これらは肥満に伴う内臓脂肪の蓄積によって引き起こされるという共通点を持つことがわかってきたのです。そのため「生活習慣病」という名称が一般的となり、その対策として内臓脂肪の蓄積をおさえることが重要だということが明らかになってきました。


糖尿病や高血圧、脂質代謝異常症などは、それ自体が劇的な症状を持つことは少ないのですが、動脈硬化を加速させることがわかってきました。人間の体には細くても大切な血管がたくさんあります。それらの動脈硬化が進むと、脳や心臓、腎臓や網膜の血管が詰まったり破れたりして、脳梗塞や心筋梗塞、腎不全や失明を引き起こすことがわかってきたのです。


■生活習慣病の予防のために

これらの治療には膨大な費用や手間がかかります。また、治療の結果、必ず完治できるかというとそうではなく、時と場合によっては大きな合併症を残すことも少なくありません。やはり、治療よりも予防が大切ということで、症状がないうちから早め早めに手を打とうという考え方で始まったのが「メタボ健診」です。


■メタボの診断基準

メタボ検診では内臓脂肪の蓄積を腹囲から推測します。

男性では85cm、女性では90cmを上回ることに加えて、

①中性脂肪150mg/dl以上、もしくはHDL-コレステロール40mg/dl未満、またはその両方に当てはまる場合(あるいは、脂質代謝異常症の治療中)


②収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上か拡張期血圧(下の血圧)85mmHg以上、またはその両方にあてはまる場合(あるいは、高血圧の治療中)


③空腹時血糖が110mg/dl以上(あるいは糖尿病の治療中)

の3つのうち2つ以上を満たす場合にメタボリックシンドローム(症候群)と診断されます。


生活習慣病はいずれも、痛みや苦しさをほとんど伴いません。しかし、内臓脂肪の蓄積を放置しておくと、10年後、15年後の健康状態を大きく損なう恐れがあります。メタボ健診でひっかかったのなら、まずは食習慣と運動習慣の改善を進めていただければと思います。 


医師・医学博士 狭間 研至

健康的な生活を維持するために大切なことをお伝えします。

外科医として医療の現場で診療を行うとともに薬局運営も行う中で、病気予防の必要性を痛感しています。健康維持のために、日頃からできることや健康診断・検診の必要性をお伝えしていきます。

【URL】 http://www.pharmedico.com/index.html
【資格】 医師・医学博士
【執筆】 「薬局マネジメント3.0」(評言社)、「薬局が変われば地域医療が変わる」(じほう)、「薬剤師のためのバイタルサイン」(南山堂)、「薬局3.0」(薬事日報社)、「外科医 薬局に帰る」(薬局新聞社)、「がんにならないのは、どっち」(リンダパブリッシャーズ) など多数

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

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