produced by 損保ジャパン日本興亜

検索から探す

トラブル解決術

  • SONPOホールディングス損保ジャパン日本興亜

熱中症とは?熱中症になったときの応急処置とは?

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2011.06.21 更新2017.12.21

先日、急に父の体調が悪くなり、病院に行ったところ、「熱中症」と診断されました。熱中症は炎天下や外出先で発症するイメージでしたが、屋内で熱中症と診断され非常に驚きました。熱中症になったときにはどのように対処すればいいのでしょうか?また、熱中症が起きる原因や予防方法についても教えてください。

熱中症は気温や湿度、体温の上昇により起こります。小まめな水分補給が大切です。

熱中症は屋外で強い日差しを浴び続けたときに起こるものと思われがちですが、炎天下ばかりでなく、屋内でも発症する可能性があります。


熱中症と思われるときには、徴候(外見)や症状(本人の訴え)に応じた応急手当をしながら、病院へ連れて行くか、救急隊の到着を待ちましょう。


熱中症の症状


1. 熱痙攣(けいれん)

大量の発汗に対して水だけを補給したときに起こりやすい。


【 症状 】

腕や脚や腹筋などに痛みを伴った痙攣が起き、腹痛がみられることもある。


【 処置 】

・涼しいところで衣服を緩め休ませる


・0.9%の食塩と電解質の入った飲料を飲ませる
※スポーツドリンクの塩分は約0.1~0.2%


・冷やしたタオルで痙攣しているところをマッサージする


2.熱疲労

放置すると重症化し、熱中症に移行する危険性がある。


【 症状 】

・顔色・皮膚の色が蒼白になり、多量の発汗がある

・極度の脱力状態

・ぐったりしている


【 処置 】

・涼しいところで衣服をゆるめて休ませる


・アイスパックなどを首筋・脇の下・脚の付け根などに当て冷やす
※冷やした缶ジュースなどでも応用できる


意識がしっかりしている場合は、スポーツドリンクなどを少しずつ飲ませるようにしましょう。顔色が蒼白の場合は、仰向けに寝かせ脚を少し高くします。

意識の状態が悪い場合は、急いで医療機関に搬送しましょう。


3.熱射病

急いで救急車を要請する ※生命が危険な状態です!


【 症状 】

・意識がもうろうとしている

・意識がない

・おかしな言動や行動をとる


・真っ赤な顔色で皮膚が熱い
※熱射病の場合、汗は通常出なくなる


【 処置 】


・涼しいところへ移動して、全身を冷却する
※水をかけたり、うちわで扇いだりする。


・嘔吐に備え、顔を横向きに休ませる


・アイスパックなどを首筋・脇の下・脚の付け根などに当て、冷やす
※冷やした缶ジュースなどでも応用できる


意識がない場合は、気道確保・心肺蘇生などの手当が必要となります。


熱中症の予防方法


熱中症は、正しい予防方法を意識するだけで、発症を防ぐことができます。
次のことに注意をしてください。


・涼しい環境で定期的に休む

・風通しの良い服装、炎天下では帽子をかぶる

・水分補給をする


<運動をするときの熱中症予防方法>

・運動前:運動する直前(30分前くらいに)250㏄~500㏄程度を数回に分けて飲む

・運動中:20分ごと(15分~30分程度)一口ないし200㏄くらいまでの量を飲む

・運動後:運動の直後から少なくとも就寝前までに、体重減少分を補える量を何回かに分けて飲む


・運動中は、塩0.1~0.2%、糖度3~5%
※スポーツドリンクなど自分に合ったもの


応急手当の目的


今回は、だれでも簡単に身につけられる応急手当をご紹介いたしました。応急手当(ファーストエイド)とは、怪我や急病のとき、それ以上「悪化させない」ように「苦痛を軽減」して、なるべく早く医師の手当てを受けさせることを目的としています。


執筆: ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子


 


編集部からのコメント


ファーストエイド・インストラクター鹿口先生に解説いただいたように、熱中症は炎天下だけでなく、屋内でも起こりえます。では、どうして屋内でも起こるのでしょうか。熱中症の原因についても理解しましょう。


熱中症の原因とは


熱中症の原因は“熱”にあります。

人間の身体は、常に36度程度の体温を保つようにできていますが、暑い外気に触れているときや運動中、湿度の高い屋内にいるときなどは、身体の熱を外に発散することができにくくなり、身体に熱がこもった異常状態となります。その結果、熱中症につながってしまうと言われています。


熱中症の予防方法とは


毎日の暮らしの中でも、起こり得る熱中症を防ぐために、鹿口先生に解説いただいた水分補給など以外に気を付けることはどんなものがあるのでしょうか?


気温と湿度を確認しよう


屋内外問わず、気温と湿度を把握することで熱中症を予防することができます。
熱中症は気温が28度以上の高温な場合や、湿度が60%以上の高湿度の場合は症状が出やすくなると言われています。部屋の中に温湿度計を設置するなどして、気温と湿度をチェックするようにしましょう。


睡眠時も熱中症に気をつけよう


睡眠時にも、気がつかない間に熱中症にかかってしまう場合があります。
寝室ではクーラーや扇風機を活用し寝室の環境を整えるなどして、睡眠時の熱中症に気をつけましょう。また、寝具には通気性のいいものを選んだり、ベッドの横に水分を置くなどして、水分補給できるようにしておきましょう。


夏の服装は素材選びがポイント


熱中症対策では、服装選びも大切なポイントです。
服装を選ぶときには、麻や綿などの通気性のいい素材がおすすめです。また、外出の際には帽子や日傘で日差しを避けることも対策につながります。


毎年気温が高くなる時期になるとニュースの話題になる熱中症。「自分は大丈夫」と過信せずに、十分な水分補給できちんと予防するようにしましょう。


ファーストエイド・インストラクター 鹿口恵子

突然のケガなどに、誰でもできる応急処置をご案内します。

突然のケガや急病の時に、「それ以上悪化させない」、また「苦痛を軽減」するために応急処置をご紹介していきます。日ごろから応急処置の方法を知っておくことで、突然の事故でも正しい対応が可能になります。

【資格】 財団法人日本交通安全普及協会チャイルドシート認定指導員。 東京都消防庁認定 応急手当普及員。 モータースポーツ・ライフセービング機構「ドライバー&子供の応急手当」インストラクター。 NPOキッズデザイン協議会会員。日本交通医学工学研究会会員。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

検索から探す