produced by 損害保険ジャパン

トラブル解決術

ブレーキを掛けると音がなる時の対処方法とは?

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2016.12.20 更新2017.03.16

最近、車を走行中にブレーキを踏むと「キィーキィー」と不快な音がするようになりました。故障なのでしょうか?ブレーキを掛けると音がなるときの対処方法を教えてください。

日頃からブレーキパッド(摩擦材)の減りをチェックしておきましょう。

ブレーキを踏んで異音がでることはよくあることです。そのときに、ブレーキからの振動がなく、音だけならあまり神経質になることはないでしょうが、まずはブレーキの仕組みについて理解しましょう。


ブレーキの構造は、ブレーキパッドと呼ばれる摩擦材が油圧でブレーキローター(ディスク)に押さえつけられて、制動力を発生させるものです。1トンを超える自動車が時速100キロで走っている時の運動エネルギーは膨大です。そのままぶつかると自動車が激しく潰れてしまうことからも想像できます。その運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、冷やすことで止まることができるのです。


ある程度の距離を走る自動車ではブレーキは何万回と使われ、ブレーキパッドは摩耗したりローターの表面が傷ついたりします。程度の差はありますが、こうした症状は決して異常ではありません。この状態でブレーキを踏むと、異音が発生しやすくなりますが、音が小さければ問題はないでしょう。


世界でも日本のユーザーはブレーキの音に神経質なので、日本の自動車メーカーはブレーキ鳴きの少ない摩擦材を開発していますが、ブレーキ本来の利きが悪くなるケースもあります。ドイツの自動車メーカーは日本仕様のパッドを特別に開発することもあります。


従ってブレーキを踏んだ時に小さな音が鳴る程度ならあまり気にしなくてもいいでしょう。もし、音が気になるならブレーキパッドを交換する修理が必要です。この時、ローターとセットで交換した方がいいかもしれません。


音が大きかったり、あるいは振動として感じるようになったら、ブレーキは重傷だと思って下さい。パッド(摩擦材)が減ってしまって金属が剥き出しになり、またブレーキ・ディスクが減っている場合はすぐに交換しましょう。ブレーキはとても重要な部品なので、日頃からいつもと違う音や振動に敏感になり、ブレーキの状態をチェックしておきましょう。


モータージャーナリスト 清水和夫

環境問題という点から車とエコについて解説します。

国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。

【URL】 http://kaz-administration.blogspot.com/
【メディア】 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

この記事に関連するタグ