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子どもの電車賃、バス料金とは?

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子どもが1歳になり、これから一緒にいろいろなところにお出かけしようと考えています。電車やバスでの移動が増えると思うのですが、子どもの電車賃やバス料金は何歳からかかるものなのでしょうか?子ども料金のルールについて教えてください。

小学校入学前は電車・バスともに料金はかかりません。

電車やバス料金の「おとな」と「こども」の違いについて正確に理解するのはなかなか難しいですね。初めに知っておきたいのは「おとな」と「こども」の区分です。電車・バスの料金区分は「おとな」「こども」「幼児」「乳児」の4つです。

「おとな」は12歳以上ですが12歳でも小学生は「こども」です。「こども」は6歳から12歳未満ですが、6歳でも小学校入学前は「幼児」です。「おとな」は中学生以上、「こども」は小学生、「幼児」は1歳以上小学校入学前まで、「乳児」は1歳未満と覚えておきましょう。


■電車、バスともにこども料金は小学生から

電車、バスともに小学校入学前の幼児までは無料、こども(小学生)は半額、中学生以上は大人料金です。年齢ではなく学齢が基準になっているので、4月生まれのお子さんは3月生まれのお子さんと比べると1年近く無料の期間が長くなります。


■幼児だけの利用や3人以上の子どもを同伴する場合は要注意

電車、バスとも幼児は運賃無料なのですが、幼児が一人で乗車するとこども料金がかかります。さらに、「おとな」または「こども」一人に同伴される幼児の人数が2人を超える場合、3人目から子ども料金がかかります。たとえば、お母さん1人が1歳、3歳、5歳のお子さんを連れて乗車すると、大人料金プラス1人分のこども料金がかかります。

お子さんを3人連れていても、1歳未満の乳児には運賃はかかりません。1歳未満は常に無賃になります。


■その他気をつけたい例外

幼児や乳児を連れて新幹線や特急列車などに乗るとき、膝の上にだっこで座席を使用しなければ、指定席やグリーン席でもこども分の乗車券も特急券も無料です。ただし、こどもも座席を利用する場合や、3人目の幼児、幼児単独の乗車は、こども料金の乗車券、特急券、指定券が必要です。


自由席を利用する場合は、乳幼児が一人で席を利用しても乗車券や特急券は必要ありません。しかし、連休や夏休み、お正月など車内が込み合っているときは、「乗車券や特急券を購入しないで座っている」ということを忘れず、できるだけ席を詰めて立っている人を気遣いましょう。


料金の区分がしっかり分かったところで、安心して親子で電車・バスを活用して楽しい思い出をいっぱい作りたいものですね。


ファイナンシャルプランナー 有田 美津子

筆者の写真

暮らしや子育てにかかわるお金の疑問を分かりやすく解説します。

人生の一大イベントである住宅購入や子育てに関わるお金の知識はなかなか理解しにくいものですね。でもご安心ください。わかりにくい暮らしに関わるお金の疑問やお悩みを、2人の子供の子育てに奮闘しつつ、2回の住宅購入を経験してきた私自身の生活体験をもとに、わかりやすく解説いたします。

【URL】 http://www.fparita.com/
【経歴】 大学卒業後、地方銀行にて企業・個人向け融資を担当。結婚・出産を契機に7年間専業主婦として子育てに奮闘。その間にマンション購入、一戸建てへの買い替えを経験する。その後大手住宅販売会社、大手損保会社、メガバンクの住宅ローン窓口勤務を経たのち、FPの資格を取得して独立。子育て世代&シニア世代を応援する執筆やセミナーを積極的に行っている。
【著書】 「トクする住宅ローンはこう借りる」(自由国民社)、Webコラム「保険ジャーナル」、「ItMama」など執筆・監修多数

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