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お金の貯まる財布活用法とは?

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夫と子供と3人暮らしをしている主婦です。将来に備えて貯金をしようと考えています。家計簿をつけるのがベストなのでしょうが、時間もなくなかなか実行できないままでいます。家計簿いらずの簡単な財布活用法があると聞いたのですが、どのようなものか教えてください。

簡単財布活用術、手元の現金でやりくり管理を身につけよう。

家計管理に家計簿は重要といわれていますが、毎日つけるとなると大変。出来ないと諦めている人も多いのではないでしょうか。 でも、心配無用です。家計簿をつけなくても、簡単に家計管理ができる方法をご紹介します。


■予算を決めてその範囲でやりくりが鉄則

まずは予算を決めましょう。1か月の手取り収入から、貯蓄額や毎月銀行口座から引き落とされている固定費(家賃、光熱費、通信費、塾や習い事などの月謝、月払いの保険料など)を差し引きます。この金額が1か月に自由に使えるお金です。


■「食費」「小遣い」「その他」財布にわけて管理

このお金を目的別に「食費、日用品費」「小遣い」「その他」の3つにわけてみましょう。「その他」は予想ができず、月単位では考えにくい費用のことで、交通費、衣服費、医療費などがこれにあたります。毎日のお金とは別の臨時費用と考えることもできますね。とりあえず、これくらいかと予想して決めてみましょう。


次に、財布を3つ用意し、予算通りに現金をわけて入れます。これで準備完了。日々のスーパーの買物は「食費財布」を、美容院には「小遣い財布」、病院には「その他財布」を使いましょう。これで、食費日用品費、小遣いに関しては月の終わりには予算範囲で出費がおさまるかどうかがわかるようになりますね。その他の財布はおおまかな管理でOK。お金が余れば貯蓄にまわし、足りなければ翌月の予算を見直しましょう。数か月で妥当な金額がでてきます。


■5週間にわけて袋わけ管理

この財布の中で一番管理が難しいのは「食費財布」です。 金額も利用頻度も高く、1か月分の金額を管理するのも大変です。そこで、食費・日用品費は1週間単位で管理することをおすすめします。1か月は4週間と数日ですので、食費を更に5つに分割しましょう。まず1か月の食費を5つにわけ封筒などにおさめます。そして、1週間ずつお金を封筒から財布にうつして使うようにします。1週間にこれだけのお金でやりくりすると考えると金額の管理がしやすくなりますよ。


5つ目の封筒は1~2日分ですが、残りは予備費として考えましょう。仕方なく利用した外食などはここから出すようにします。


■クレジットカードは使ったつもりで

クレジットカード利用者は、カードを利用した時に財布から利用分の現金を出して、別にしておきましょう。カード利用分は後日銀行口座から引き落とされるわけですから、その分の入金にまわすようにします。この財布を使った管理方法は、残りの金額が常にわかるようにして予算の範囲でやりくりする習慣を身につけることがポイントです。レシートの金額だけをみていては、お金を使った実感がわきません。その都度、使ったお金の感覚を忘れないようにしましょう。


■電子マネーで履歴管理も楽

最近では電子マネーもよく使われています。あらかじめチャージした範囲で利用できるので、予算管理をするのに最適です。後から利用履歴を確認することもできるので便利です。普段利用する店舗で電子マネーが利用できるのであれば、積極的に使ってみてはいかがでしょう? 利用に応じてポイントがつくこともありおすすめです。


ポイントサービスの貯め方も工夫してみましょう。ポイントが分散してしまうと、利用することなく消失してしまうものが多くなります。出来るだけポイントがまとまるように、ポイントカードやクレジットカードなどは少ない数枚におさめるようにしたいですね。


家計簿をつけることなく、財布と封筒で家計管理をする方法をご紹介しました。家計管理の基本は手元にあるお金でやりくりする習慣を身につけることです。とりあえず1か月から始めてみましょう。


ファイナンシャルプランナー 福一 由紀

筆者の写真

今後必要になるお金とその準備の方法についてご紹介します。

ライフイベントごとに必要になるお金の実態を把握し、その準備を万全にする方法をご紹介します。また支払いに欠かすことのできないクレジットカードの仕組みや利用方法をお伝えします。お得で便利なお金の支払い方法を考えていきましょう。

【URL】 マネーラボ関西 http://www.money-lab.jp/
【メディア】 「MORE」(集英社)「an・an」(マガジンハウス)「女性セブン」(小学館)、毎日新聞、読売新聞、神戸新聞、「ぐるっと関西おひるまえ」(NHK大阪)出演など多数。

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