家計を見直す3 子どもがいる家庭の家計の内訳とは?
結婚して2年目となり、もうすぐ子どもが生まれます。家族が増えるのでお金の管理をしたいと思い、家計簿をつけることにしました。一般的な子どものいる家族の家計は、どういった内訳が理想的なのでしょうか?子どものいる家庭の家賃や食費など、具体的な内訳について教えてください。
子どもの教育費は、時間をかけて準備すると安心です。
お子様の誕生、楽しみですね。子どもが産まれるとお金の使い方がガラリと変わりがちです。可愛い我が子のために惜しみなくベビー用品を購入してしまう場合もありますし、育児の大変さを軽減させるための費用も増えがちです。がんばってきた節約の手綱を多少緩めつつ、最低限の貯蓄を備えていけるとよいですね。
●子ども口座を作って教育資金を準備
子どものいる家庭の多くで優先順位が高く、金額も大きい項目に教育費の備えがあります。子どもが産まれたら、子ども名義の専用口座を作って、計画的に積み立てることがおすすめです。児童手当は現行制度が変わらなければ大学入学までに約200万円受け取ることができます。出産のお祝いや赤ちゃんの頃に受け取ったお年玉なども子どもの名義の口座によけておくと心強い備えになります。
●小学校から大学までの学費
学費は小学校から大学まですべて公立の場合で約680万円、すべて私立の場合で約1990万円かかります。公立で進む場合、高校生までは月々のやりくりで調整できますが、大学になると家計負担を重く感じる家庭が多いです。大学入学までに200万円ほど準備ができると、大学4年間の学費の半分ほどにあたるケースが多く、家計のゆとりになります。
●貯蓄ペースはやや落として10%前後を目標に
独身時代は25%、共働きでは30%を目指してきた貯蓄率ですが、子どもの成長に伴ってじわりとその数値が厳しくなっていきます。長いライフスタイルの中では貯蓄難易度が高い時期であると割り切り、少し気持ちを緩めることも大切です。月々の収支で大きく赤字にならないことと、貯蓄は10%前後を目標に継続できれば理想的です。
子どもがいる家庭の理想的な家計内訳
住居費25%、食費15%、水道・光熱費6%
交通・通信5%、生活用品3%、保険6%
被服・美容3%、教養・娯楽7%、お小遣い10%
教育費10%、貯蓄10%
※「平成22年度 子どもの学習費調査」(文部科学省)(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2013/09/11/1316221_003.pdf) を加工して作成
※「平成22年度 国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果について」(文部科学省)
(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1293385.htm)を加工して作成
※「平成24年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」(文部科学省)(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2013/03/27/1332348_1.pdf)を元に筆者が試算
ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢
身近でとりくみやすい「家計の守り方」についてお伝えします。
「お金を守る」と聞くと難しそうと感じる人もいるかもしれません。実はちょっとしたコツや心がけなど身近なところから実践できる節約があります。管理もできるだけ簡単に行える方が良いですよね。 私自身、元々はお金の節約や管理が苦手だったので、できるだけ楽ちんなテクニックを集めてみました。ご自身に合いそうなものから試してみてください。
【URL】 | 風呂内亜矢オフィシャルサイト http://www.furouchi.com/ |
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【メディア】 | 『めざましどようび』(フジテレビ)、『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)など |
【著書】 | 『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社) |
【資格】 | 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引主任者 |
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