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家計を見直す2 夫婦二人や共働きの家計の内訳とは?

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来年、結婚を予定しています。今後は二人でお金を管理していこうと彼と相談しており、家計簿をつけようと思っております。一般的な夫婦二人の暮らしの家計は、どういった内訳が理想的なのでしょうか?夫婦二人暮らしの家賃や食費など、具体的な内訳について教えてください。

二人なら1人よりもっと貯まる!ただし共働きの油断に気をつけて。

●情報共有で無駄をなくそう

二人で力を合わせると、1人で家計管理をするよりも、貯蓄しやすくなると感じる方が多いのが一般的です。住居費や光熱費など、お互いに一人暮らしだった時に別々で払っていたものが、夫婦一緒に使うことで割安になるからですね。


しかし、お金のことは仲のいい二人であっても、とてもデリケートな問題です。結婚して「お互いにお金の話をしない!」という形ができてしまってからだと、なかなか相談の場が持ちにくくなってしまいます。新婚時代からきちんと情報共有をする習慣をつけるようにしましょう。


独身時代の貯蓄額や奨学金などの借り入れ状況なども、お互いにできるだけ会話をするようにしましょう。話し合うことで利息を抑えた返済計画を立てることや、今後の住宅取得についても同じ認識を共有することができます。


●共働きは油断しやすい

共働きで子どもがいない「DINKS世帯」は経済的な余裕があることが多く油断しやすいです。人生はいつどんなことが起こるかわかりません。「子どもが生まれるかもしれない」「親と同居するかもしれない」「どちらかの働き方に変化があるかもしれないなど」今後、今と違った生活になっても問題のない備えを心掛けるようにしましょう。


●将来のために、少しでもリスク回避を

共働きではない家庭の場合、収入の柱が1つである点についてリスクと言えます。いざという時の備えが万全であれば、さほど心配することもないかもしれませんが、特に理由がないのであれば、短時間のパートやアルバイトなどでも共働きの検討をしてみてはいかがでしょうか。


●理想的な家計の内訳とは

理想的な家計の内訳については、本来、共働き家庭でも、そうでない家庭でも似た比率を目指したいです。しかし1人の収入で2人分の生活費をやりくりすることを考えると貯蓄の比率はやや下げて目標設定することが現実的でしょう。


共働き家庭の理想的な家計内訳共働き家庭の理想的な家計内訳

住居費25%、食費15%、水道・光熱費4%、交通・通信5%

生活用品3%、保険3%、被服・美容5%

教養・娯楽・交際費10%、貯蓄30%




共働きではない家庭の理想的な家計内訳
共働きではない家庭の理想的な家計内訳

住居費30%、食費15%、水道・光熱費4%、交通・通信5%

生活用品3%、保険3%、被服・美容5%

教養・娯楽・交際費10%、貯蓄25%


ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢

筆者の写真

身近でとりくみやすい「家計の守り方」についてお伝えします。

「お金を守る」と聞くと難しそうと感じる人もいるかもしれません。実はちょっとしたコツや心がけなど身近なところから実践できる節約があります。管理もできるだけ簡単に行える方が良いですよね。 私自身、元々はお金の節約や管理が苦手だったので、できるだけ楽ちんなテクニックを集めてみました。ご自身に合いそうなものから試してみてください。

【URL】 風呂内亜矢オフィシャルサイト http://www.furouchi.com/
【メディア】 『めざましどようび』(フジテレビ)、『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)など
【著書】 『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)
【資格】 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引主任者

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