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今さら聞けないテーブルマナー!スプーン・ナイフ・フォークの使い方とは?

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今度、初めて結婚式に出席します。披露宴では、フルコースが振舞われると思うのですが、あまりテーブルマナーに詳しくないため、スマートに対応できるか不安です。特にスプーン・ナイフ・フォークなどのカトラリーが、洋食フルコースではズラリと並んでいて、どうやって使えばいいのかわかりません。フルコースでのスプーン・ナイフ・フォークの使い方について教えてください。

フルコースのカトラリーはお皿の外側から使いましょう。

普段食べ慣れない洋食フルコースですが、事前にテーブルマナーを知っておくと安心ですね。まずは基本の洋食テーブルマナーを学びましょう。


■カトラリーの使い方

洋食フルコースでスプーン・ナイフ・フォークが複数セッティングされているときは、それぞれ外側から順に使っていきます。オードブル、スープ、魚料理、肉料理と料理の順番に合わせて、外側から使っていきます。メインのお皿の上部にあるものはデザート用ですので、デザートが振る舞われた時に外側(上の方)から使っていきましょう。


お皿の左側にフォークが並び、右側にナイフ、スプーンが並んでいます。左手でフォークを、右手でナイフを使いますが、左利きの方は持ち替えて構いません。食べるときは身体をまっすぐにして、食べ物を口にフォークで運ぶとスマートです。頭を皿の方へ下げて食べるのは無作法に見えてしまうので、気を付けましょう。


スープを飲むときは吸い込んだりせず、音をたてずに飲みます。スープが熱いときは、息を吹きかけたりせずスプーンの背でスープの表面を回すなどして冷ましましょう。


■魚料理をいただく際のポイント

魚料理のときは、専用のナイフを使用します。フィッシュスプーン(平べったいスプーン)と呼ばれる魚専用のナイフで、身をフォークとフィッシュスプーンで左側から切り離す形にして、一口ずつ食べます。さらにソースをからめてスプーンのようにして食べることもできます。骨が付いていれば、それをはずしてお皿の奥側に置きます。食べ終わったら骨や皮などをお皿の奥の方にひとまとめにしておきます。


なお、魚料理と肉料理の間に、お口直しの意味を込めてソルべやグラニテといわれる、シャーベットのようなものが出るときがあります。添えられたスプーンでいただきましょう。


■肉料理をいただく際のポイント

肉料理のときのフォークとナイフの使い方は、フォークで食べる部分を押さえて、ナイフで切ります。このとき、面倒だからと言って、一度に全部を切ることはおすすめしません。料理が冷めてしまうのと肉汁がでて味が落ちてしまうからです。料理の左側から口に入る分だけを切って食べていきます。


■食事を一休みするときのマナー

食事中、一休みするときはナイフを4時の角度で、フォークを8時の角度で「ハの字」にしてお皿の上に置きます。このとき、ナイフの刃は内側に向け、フォークの歯は下向きにします。話しながら手で持ったナイフやフォークを動かしたり、人や物を指し示したりするのは大変失礼なことにあたりますのでやめましょう。ナイフ・フォークを落としたときは、自分で拾わずスタッフの人を呼んで拾ってもらいます。


■フォークの背にのせて食べるのはイギリス式

ナイフ、フォークの使い方はイギリス式、フランス式で違いはありますが、お米や豆類等を食べるとき、フォークの背に乗せて食べるのはイギリス式です。フランス料理ではフォークの背に乗せることはしません。これらは知識として理解し、同席の方と合わせるのが良いでしょう。


■パンとデザートについて

パンは左手にパン用の小皿とバター専用のナイフがあります。パンは一口大にちぎって食べていきます。パンはスープからデザートまでの間に食べるのが良いでしょう。デザートの後にコーヒーが出て終了です。


■食事が終わった後のマナー

食べ終わったらナイフとフォークは3~5時の角度に平行にお皿の上に置きます。ナイフの刃は皿の内側に向け、フォークは歯を上向きにしておきます。


テーブルマナーは正式な場をスマートに振る舞うために、身に着けたい知識ではありますが、披露宴会場では新郎新婦をお祝いするという気持ちを一番に過ごしましょう。


 


■洋食のテーブルセッティング


洋食のテーブルセッティングの例


マナー講師 松井 千恵美

筆者の写真

「いざ」という時のために、マナーを見直しましょう。

CA養成スクールでメイク・立ち居振る舞い等の講師実績を持った、お箏(こと)の家元が様々なマナーについてアドバイスいたします。突然のお呼ばれでも慌てない、スマートな振る舞いで素敵な大人を目指しましょう。

【URL】 http://sakurakotoschool.com/
【経歴】 各種企業、公益財団法人、IT企業、市役所、財務事務所、病院、専門学校、私立高等学校、私立幼稚園等に「礼儀正しさ」「心遣い」「品」を身につけるビジネスマナー、接遇マナー、メイク、立ち居振る舞いを教えている。受講生は2,000人を超え、アンケートでは99.7%が満足と回答。
【メディア】 夕刊フジ、リクルート、マイナビ、コラムlatte等多数

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