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結婚式・披露宴の主賓挨拶の方法とは?

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今度、部下の結婚式に出席する予定があります。そこで、主賓挨拶をお願いされましたが、私はこれまで主賓の挨拶をした経験がありません。結婚披露宴での主賓挨拶について、スピーチの内容や流れについて教えてください。

主賓挨拶では招待客を代表して、お祝いの気持ちを伝えましょう。

主賓挨拶は、披露宴のスタートを決める大切なスピーチです。きちんと準備をして臨み、心のこもった品格のあるスピーチを目指しましょう。


スピーチの目的は、新郎の主賓なら、新婦側の親族やゲストに「この新郎なら頼りがいがあり、きっと新婦は結婚して幸せになる」と安心してもらうことでしょうし、新婦側の主賓なら新郎側の親族やゲストに「心のやさしい、気立てのよい伴侶を得たことで、新郎はますます活躍するだろう」と喜んで頂くことです。


そのための導線として会社の話をするのは問題ありませんが、ここは会社のPRやご自身の自慢をする場所ではありませんので、その点は気を付けましょう。


上司であっても直属でないため、あまり人となりをよく知らない場合は、本人や本人の親しい同僚に取材をすることもお勧めです。また人生の先輩としてアドバイスをするのもよいですが、上から目線や説教口調にならないように気を付けましょう。


■主賓の挨拶は3ステップで準備しよう

ステップ1: はじまり … 自己紹介と祝福の言葉

ステップ2: 本題 … 新郎または新婦の人柄や人物紹介、仕事ぶりについては具体的なエピソードを交えるとよいでしょう。または、自分の体験から新郎新婦へ結婚生活のアドバイスなど

ステップ3:結び … 新郎新婦へのはなむけの言葉、ご両家へのお祝いの言葉


主賓挨拶の時間は5分~7分が目安です。事前の練習で時間を計るなどして、あまり長くなりすぎないように注意しましょう。


■忌み言葉に注意

不吉なことを連想させる言葉は、お祝いの席で使用してはいけない「忌み言葉」とされています。

中でも、絶対避けたい言葉は、死ぬ、別れる、切る、離れる、壊れる、終わる、去るなどです。


もうひとつ気を付けることは「重ね言葉」という、同じ単語を重ねる言葉です。これは、再婚を連想するということで、忌み言葉のひとつとなっています。再び、重ね重ね、もともと、ますます、たびたび、くれぐれも、皆々様、堂々と…などです。「ますますお幸せに」は「一層のお幸せを」へ、「新郎の堂々とした姿に」なら「新郎の頼もしさに」などと他の表現を使うようにしましょう。


原稿を作ったら、忌み言葉を使っていないか、チェックするようにしましょう。


■スピーチのコツ

主賓はその会で一番の上位のお客様ですから、それに相応しい、落ち着いたふるまいをしたいもの。会場に到着したら、まず新郎新婦のご両親に、お招きの御礼とお祝いの言葉を伝えご挨拶しておきましょう。事前に挨拶しておくことで、スピーチ中お祝いの言葉も自然と出ることでしょう。


主賓のスピーチはマイクに立つ前から始まっています。司会に名前を呼ばれてから、スピーチをし、席に戻り、次の進行が始まるまで気を抜かないようにしましょう。なぜなら、その間はゲストがあなたに注目をしているからです。


■主賓挨拶の流れ

司会から紹介



立ちあがりマイクへ向かい、一礼後、スピーチを開始



お祝いの言葉後、着席を促す



スピーチ本題(5分程度)



締めの言葉、一礼して着席


司会から案内があったら、同じテーブルの方に会釈をしてから、立ちあがりマイクへ向かいます。新郎新婦へ軽く会釈を、続いてゲストへお辞儀をしましょう。主賓の祝辞の時は新郎新婦、ご両家ご両親は起立をしているはずです。


最初のお祝いの言葉を述べたら、本題へ入る前に「どうぞご着席ください」と一言かけ着席を促しましょう。スピーチの終わりは、「終わり」とわかるように、きちっと締めるとゲストの方が拍手をして下さいますので、丁寧にお辞儀をして、席に戻ります。


同席の方に軽く会釈をして座ります。席に着くなり『いや~、緊張したよ』などと大声で騒ぐと、せっかくのスピーチも台無しですので気を付けましょう。


主賓として挨拶するが、自分よりも年輩者が会場に多くいる場合は「人生の先輩の方々を差し置いて大変僭越ではございますが、ご指名でございますので、一言ご挨拶申し上げます」など最初に付け加えるとよいでしょう。


結婚ジャーナリスト ひぐちまり

筆者の写真

結婚が決まったら必要となる様々なマナ―についてご紹介します。

婚約者のお家へのご挨拶から婚姻届等種々の手続きまで、様々なシチュエーションで「愛される花嫁」になる為のマナ―やコツをご案内します。心配りのポイントを押さえることで、周りから祝福される幸せな花嫁になりましょう。

【URL】 http://higuchimari.jp/
【経歴】 20年間ブライダル事業に携わり、ウエディングプロデュースの先駆者として1万組以上の婚礼を手がける。ブライダルやパーティのマナーにも精通し、2010年には、モナコ王室主催の舞踏会に参加。ブライダルフェアでのトークショーなどを行う。現在はヒロインプロデューサーとしても活躍中で、女性が輝く為の各種講座などを開催。
【著書】 「ウエディングのマナーとコツ」(学習研究社) 「花嫁の手紙お手本BOOK」(大泉書店)など多数

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