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新婦服装の選び方とは?色打掛編

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今度、結婚式を控えており、挙式では華やかな色内掛を着たいと思っていますが、どのように選んでいいのかわかりません。色打掛の基本情報や、選び方について教えて下さい。

色打掛はお祝いの席を一層華やかにします。

白無垢以外の打掛のすべてを色打掛といいます。元々は武家社会の女性の礼装からきていて、金糸銀糸を使った華やかな文様の衣装です。挙式に着用する場合は、角隠しをつけます。また、白無垢で挙式をした場合は、打掛を白から色打掛にかけかえて、披露宴を始めるのが一般的です。


■色打掛の種類

色打掛には、主に染め物、織り物、刺繍物の3つがあります。

染め物の代表格は友禅(ゆうぜん)。特に絵を描くように染められる手書友禅は、色遣いやぼかしなど、しなやかで美しい打掛です。

織り物の1つで能の衣装にも使われる織りが唐織です。柄を織り込みながらつくられるので重厚感があり、ゴージャスな印象を与えます。

刺繍物は、格調高い相良刺繍が有名。相良刺繍は、刺繍糸でひとつずつ作った糸玉で模様を埋めてゆく非常に手間のかかる技法であり、立体的で色の調和が美しい、最高級とされる刺繍です。


■打掛の選び方


基本的には、大柄の方には大柄の模様が、小柄な方には細かい柄がお勧めです。


婚礼衣装に使われる吉祥文様はさまざまあり、「鶴」は代表的なもののひとつです。鶴には相手と一生添い遂げる習性があり、婚礼衣装には、必ず2羽以上の鶴が描かれることが決まりになっています。

華やかさのある孔雀や鳳凰のデザインも人気です。また、「両家を束ねる」という意味から熨斗(のし)を束ねたデザインの「束ね熨斗」、女の子のおめでたい遊び、貝合わせを入れる「貝桶」などもよく用いられます。植物文様は、松竹梅をはじめ、一年中着ることができるよう、豊かな四季の自然を同時に描くことが多くなっています。


衣装店のプロの方の意見も聞きながら、気になる衣装を試着してみましょう。


■色打掛現代流アレンジ

打掛には、多くの場合掛下と言われる白地の掛下振袖を着ていましたが、最近では打掛の下に大振袖を着るのも人気です。白の掛下よりも、一層華やかで個性的なコーディネートが楽しめること、挙式を打掛で行い、披露宴では打掛をとって大振袖で入場するなど短時間でイメージチェンジができる点が人気です。


また、最近ではオーガンジーなどの素材やレースを使った打掛など、バリエーションが増えています。


結婚ジャーナリスト ひぐちまり

筆者の写真

結婚が決まったら必要となる様々なマナ―についてご紹介します。

婚約者のお家へのご挨拶から婚姻届等種々の手続きまで、様々なシチュエーションで「愛される花嫁」になる為のマナ―やコツをご案内します。心配りのポイントを押さえることで、周りから祝福される幸せな花嫁になりましょう。

【URL】 http://higuchimari.jp/
【経歴】 20年間ブライダル事業に携わり、ウエディングプロデュースの先駆者として1万組以上の婚礼を手がける。ブライダルやパーティのマナーにも精通し、2010年には、モナコ王室主催の舞踏会に参加。ブライダルフェアでのトークショーなどを行う。現在はヒロインプロデューサーとしても活躍中で、女性が輝く為の各種講座などを開催。
【著書】 「ウエディングのマナーとコツ」(学習研究社) 「花嫁の手紙お手本BOOK」(大泉書店)など多数

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