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お葬式で、受付などの手伝いを頼まれたときの振る舞い方とは?

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突然のことですが、知人のお通夜、葬儀・告別式で手伝いを頼まれました。初めてのことでどのように対応していいのかわかりません。お葬式での受付係や他の係の流れについて教えてください。

手伝いは1時間前に集合。遺族側の立場であることを忘れずに。

通夜、葬儀・告別式で、受付係、会計係、道案内係、来賓係、接待係、式場案内係など葬儀委員(係員、世話役)を頼まれることがあります。特別な事情がない限りはできるだけ引き受けるようにしましょう。遺族側の立場になるので、黒の喪章(リボンタイプ)を付けることが多いようです。


葬儀委員の集合時間は一般的に開式の1時間前。喪主、葬儀社と仕事内容について打合せ、式の流れについて確認をした後、それぞれの配置に付きます。それぞれの配置場所で使用する備品は、基本的にすべて葬儀社が準備しているので、持参していくものはありません。


■受付係

まずは記帳をお願いし、香典を預かります。参列者からのお悔やみお言葉に対しては、遺族側の立場として軽く黙礼するか「ご参列ありがとうございます」と返答するようにします。


■会計係

香典の金額を確認し、香典帳に整理をします。できれば1人ではなく複数人で確認したほうが良いでしょう。香典からは目を話さずに、責任をもって管理すること。最終的には葬儀社が準備した香典整理箱にまとめて、遺族に渡します。


■道案内係

開式30分ほど前から、最寄駅などから目印となるポイントで道案内をします。戻ってくる時間の打合せもしておきましょう。


■接待係

開式前、控室などで参列者への湯茶接待をします。


その他、会葬御礼状、会葬御礼品などを配ったり、式場案内係、来賓係、下足係等になることがあります。

通夜ぶるまいや、精進落としなどの会食の配ぜんについては、最近は業者に依頼することが多いため、葬儀委員が手伝いに入ることはほとんどありません。ただし地域によって配ぜんの手伝いを頼まれることもありますので、その際はエプロンを持参するようにします。


葬儀・お墓コンサルタント 吉川美津子

筆者の写真

今さら聞けない仏事&弔事の基本マナーをお伝えします。

仏事&弔事のマナーは難しいと思っていませんか?これまで多くの葬儀やお墓の現場に携わり、遺族と接して感じたことは、マナーの基本は弔意の心だということ。故人やご先祖に対する尊厳と、家族へのおもいやりを念頭に、なぜ特別なふるまいをいをしなければいけないのかを考えれば、自然と気持ちが行動にあらわれるはず。葬儀やお墓のことなど、ここでは一般的なマナー本に書かれている情報ではなく、死に関する分野で培った豊富な現場経験をもとに、現代に合った情報をお伝えします。

【URL】 葬儀ビジネス研究所 http://www.1sogi.com
【所属】 日本葬祭アート&デザイン協会 理事、駿台トラベル&ホテル専門学校非常勤講師他。
【メディア】 「プレジデント」、「週刊女性」、「anan」、日本経済新聞、読売新聞、「ノンストップ!」(フジテレビ)出演他。
【著書】 「葬儀業界の動向とカラクリがよーくわかる本」(秀和システム)、「まだ元気!なアナタのための終活のはじめかた」(メディアファクトリー)他。

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